...少し弟子を作り過ぎて持て余しの形の処故(ゆえ)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...どんなに退屈して身体を持て余し切って送ったかは...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...持て余した物をテーブルの下でボリスに与えていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...富士春は、起きたままで、御飯も食べないで、寝不足の、重い頭と、鉛のように沈んだ心とを、持て余しながら、もう、小半日も、こうして、俯向いていた...
直木三十五 「南国太平記」
...自分の身体一つを持て余しているガラッ八の八五郎に声を掛けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近頃お吉の貪慾(どんよく)な追求を持て余して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...笹野新三郎もこの根気には少し持て余し気味だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...番頭はすっかり持て余しましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...このお小夜殺しをすっかり持て余してしまって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は少し持て余し気味です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...母親のお早は持て余したあげく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人々甚だ持て余して見えたる時...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...二年飼ったがいかにも臭気甚だしいので持て余し...
山本笑月 「明治世相百話」
...持て余した帝号と...
吉川英治 「三国志」
...千早城さえ持て余して...
吉川英治 「私本太平記」
...持て余していたところなのである...
吉川英治 「私本太平記」
...烏帽子師(えぼしし)の国助の家に入りびたっている始末なのでほとほと持て余しているところなので――と彼は長物語りの末に...
吉川英治 「親鸞」
...私はいつになくうきうきした気持を持て余しながら...
蘭郁二郎 「歪んだ夢」
便利!手書き漢字入力検索