...然も互いに妻子を持てる一ぱしの人間であるのに...
伊藤左千夫 「浜菊」
...お鳥自身は病院内でなか/\持てるので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...むしろ将来に希望が持てるようになったのを喜んでいると云って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...とにかく好感の持てるやうな人間ぢやない...
種田山頭火 「行乞記」
...錯覚自我説とはなにか?錯覚自我説とは人間の自我なる意識は万有者の持てる普遍意識で個体に現われた個体意識の錯覚だという説である...
辻潤 「錯覚自我説」
...『アイギス持てるヂュウスの子...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 395アイギス持てるヂュウスの子...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...戰馬並に盾持てる戰士群がる――アレースに似たる勇將ヘクトール...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...しかく叫びてオヂュシュウス持てる圓盾打ち目がけ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...持てるだけの金を持って国外へ逃げたのだろう...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...手に持てるすみれ色のハンケチを投げつけつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...持てる何物をも放捨して...
中里介山 「大菩薩峠」
...持てるもののすべてを世に喜捨報謝してしまったら...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに、もう一つ――いろいろ自分を船で引廻してくれる、あのお松さんという娘――あの人はいい人だ、あの娘さんだけには断然、好感が持てる...
中里介山 「大菩薩峠」
...持てるものはその植民地を擁護しようとし...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...人類の持てる芸術の最高のもので...
野村胡堂 「楽聖物語」
...芸術家の持てるイデヤは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...清十郎の正直さには好意を持てるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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