...苟も持てる者はこれを與へることによつて初めて實證される...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...老師の持てる盃は...
海野十三 「大使館の始末機関」
...もしか米国で跛(びつこ)をひく傷病兵が持てるといふ事を聞いたら...
薄田泣菫 「茶話」
...それだけこの温泉には好意が持てる...
種田山頭火 「行乞記」
...「アイギス(盾の一種)持てる」「雷雲集むる」神...
土井晩翠 「「イーリアス」例言」
...アイギス持てる天王に我は甘美の氣を注ぎ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アイギス持てるヂュウスより...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...社会的にも相当な勢力を持てば持てる積極的な世界観とがなければ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...世間を七分五厘にする余裕さえ持てるようになっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...なか/\に好感の持てる態度です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...受けが良い方かな」「女に持てる顏ぢやございませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...受けが良い方かな」「女に持てる顔じゃございませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...前途に期待が持てる気がした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ポワレのおっさんの隣くらいにアパルトマンを持てるくらいの蓄えは出来るだろう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...よく自分の気持ちを探ることだな! 毎朝起きるごとに前日よりずっと強い意志を持てるようになってるかどうか...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...やがて家庭を持てる地位に就き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...ある人咸陽宮(かんようきゅう)の釘(くぎ)かくしなりとて持てるを蕪村は誹(そし)りて「なかなかに咸陽宮の釘隠しといはずばめでたきものなるを無念の事におぼゆ」といへり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...結婚を求める前にたのしく暮せる家を持てるように稼いでおきたいとおっしゃるんです...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
便利!手書き漢字入力検索