...苟も持てる者はこれを與へることによつて初めて實證される...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...おまえは持てるすべてのものを支払った...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...彼はもとのからだに戻る希望を持てる身になったのである...
海野十三 「超人間X号」
...両手に持てるだけ...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...「兵(つはもの)を持てる人ども...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...悟性的な政治的見解を持てるものだと想定する理由が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...李には吉村は一種の愛情が持てるのだった...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...クリスマスには二重のよろこびを持てるわけでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...持てる人としての伊太夫は...
中里介山 「大菩薩峠」
...持てる者がみな狼狽焦心する時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...好感の持てる娘だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...受けが良い方かな」「女に持てる顔じゃございませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...君はそれとも知らざれど我が手に持てる草ばなの薄くにじめる涙にも男ごころのやるせなき愁の節(ふし)はこもりたり...
萩原朔太郎 「くさばな」
...それまでの自分の作品のうちで最も好意が持てるものであるやうな気がしてゐる...
牧野信一 「昭和五年に発表せる創作・評論に就て」
...最も興味の持てるものでさえあるならば...
三好十郎 「恐怖の季節」
...われは今日わが持てる物を以て満足せん...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...同じ心が持てるのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...見事な結晶を持てる芸術的な形成である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索