...責任を持つ気でいた訳ではない...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...戟(ほこ)を持つもの...
芥川龍之介 「偸盗」
...』七一 海『叔父さんが其のひきだしに持つていらつしやる綺麗な貝殻は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...日常の必要物や化粧品や食物の皮包を持つてゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...初夏の水たたへてゐる雲がない花の散らうとしてゐる柿の若葉が見えるところで寝ころぶけふのみちも花だらけ・わらや一つ石楠花を持つ途上で...
種田山頭火 「行乞記」
...前衛の持つ大衆性は...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...林首相乃至林内閣そのものが持つ経済的な意味を云い表わすに外ならぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...方々へうちの巴旦杏の実を持つていつてやることが...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...氏は次の間からクロース製の一部を持つて來た...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...あの晩盜み出した金と判つたんだ」「一昨日(をとゝひ)の夕方炭屋から持つて來た炭俵の中に隱してあつたんだから文句はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...湯へ行くので持つてゐた黄楊(つげ)の梳(す)き櫛(ぐし)に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...灯り」「灯りが何うした」お勝手から手燭(てしよく)を持つて風呂場へ平次も入ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心持に落付きがなくなり皿の白さの持つ荒涼たる光景が現出する...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私は最早美や青春や優雅(いうが)に對して與へられたあの快(こゝろよ)い稱讃を聞くことはないだらう――何故なら他の誰にも私がそんな魅力を持つてゐるとは見えないだらうから...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分の演技を持つようにと励ましているのを読んだことがあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「針持つて遊女老いけり雨の月」は香以が実境の句であった...
森鴎外 「細木香以」
...一作家の私よりはまさつたものをきつと持つてゐます...
吉川英治 「折々の記」
...私などの細指をば唯だの一噛みで噛み切らうといふ鋭い齒を持つてゐるので...
若山牧水 「樹木とその葉」
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