...殊に音樂の如く心の最も深い奧底を動かす力を持つて居る藝術に對する趣味が廣まつて行く事は何よりもうれしい事である...
會津八一 「音樂に就いて」
...急な雪渓にステップを切る必要があるから持つのである...
石川欣一 「可愛い山」
...非常に我々の着ている毛織物に興味を持つ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...エミルは一体どんなおもちやを持つてゐるのでせう? 其処には...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...台所のかまどから釜を持つて出てゆきました...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...手に持つてゐた熊よけ喇叭(らつぱ)(汽船の代用汽笛であつた)を以つてなぐり倒し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...随筆家の友人と話題を多く持つてゐる若い新聞記者とは...
田中貢太郎 「青い紐」
...胡瓜を持つてきて下さつた(この胡瓜は何ともいへないうまさだつた...
種田山頭火 「其中日記」
...何故蝉を取る袋を持つて來なかつたらうと道綱は後悔した...
田山花袋 「道綱の母」
...存在は範疇の資格を持つことによって組織的に秩序立てられる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...彼が外界に対して持つ一種の恐怖ではないかと思われる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...もし心理学が一般にその方法論上の制約からして直ちに吾々の今の問題に結び付き難い困難を持つことを指摘し従って空間知覚に就いての議論を無用であると主張されるならば...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...立派な紙鳶は持つてゐなかつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...賭博(とば)や吉原へ持つて行つてバラ撒(ま)く氣遣ひはない」平次の決心は斯(ようや)く定まつた樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――何にか持つて行つたか? 何...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから手袋を持つてゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...兄弟や姉妹を持つたこともありません...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...塚本の七郎がラツキーに曳かせた馬車を持つて迎へに出てゐた...
牧野信一 「南風譜」
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