...イズムを持つ必要があるかどうか...
芥川龍之介 「イズムと云ふ語の意味次第」
...作者はこゝで自分の持つてゐるものを現はすために不必要な多くの道具立てに依らうとした所が見える...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...底に自分の名を書いた漆塗の盃を持つ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それも激しい筋肉労働に堪へるだけの体力を持つたならそれ専門に百姓になれるのだが...
石川三四郎 「半農生活者の群に入るまで」
...丑之助がお八重を初め三人も四人も情婦(をんな)を持つてる事は熟(よ)く知つてゐるので...
石川啄木 「天鵞絨」
...張つてしまつた張板を手荒く持つて垣根の方へ行く...
高濱虚子 「俳諧師」
...且又吾々は四次元の直観を事実持つことが出来ないのであるから(同上 S. 252―257)...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...門弟にさえ持つようになった自分の心の卑しさを(意気地無しが――)と...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...そんな物を持つて居なすつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...灯(あかり)を側へ持つて行くと眩(まぶ)しいほど...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何御用ですかね?」彼女は手に持つてゐる蝋燭の光で...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...家庭などに何の蟠りも持つてゐない不良大学生のやうだつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...しかしそれだけの熱を芸に持つ人が今は少ないから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...尖つた肘に障(さは)らないやうに皿を持つて行く時...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...かわせみが持つこの特権のおかげで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはどういう意味を持つのでしょうか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...何(なに)を持つて来ようとも...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...篠笹原はうすい緑の柔かなふくらみを持つて廣がつて居り...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索