...支那に在留する日本人は悉(ことごとく)ふんだんに持ち合わせている...
芥川龍之介 「長江游記」
...専門の智識なんかすこしも持ち合わせていない...
谷譲次 「踊る地平線」
...自分は何事も具体的のことをいうだけの材料を持ち合わせないが...
寺田寅彦 「怪異考」
...吾々は学問を偶々持ち合わせるのであるかも知れない...
戸坂潤 「科学方法論」
...他の誰よりも確かに持ち合わせているわけで...
戸坂潤 「思想としての文学」
...読者や聴衆が持ち合わせた出来合いの知恵に接触するものがあって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...氏は『認識論』という言葉を私が理解しようと企てている処とは別のものとして持ち合わせているようだ...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...お角さん同様の興行師的素質を多分に持ち合わせていると見なければならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...或いは策士としての性格を多分に持ち合わせている不破の関守氏と比べると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その持ち合わせの知識を応用するのです...
羽仁もと子 「おさなごを発見せよ」
...びた一文持ち合わせもないんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一ファージングの銅貨も持ち合わせていませんでした...
フランス Anatole France 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それを働かして少しは自分で自分の行く先に注意を払うだけの脳味噌も持ち合わせていないのであろうか...
宮本百合子 「一隅」
...細川という殿様はこういう処世術をあの時代に珍しい学問にからめて持ち合わせていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...時には居直るほどの強気を持ち合わせているのも...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...機知なども持ち合わせない人間である...
吉川英治 「三国志」
...信長以外に持ち合わせている者はなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...レイクが言及したような動物とも植物ともつかぬ始生代の怪物を孕んだ世界に近づく趣味だって持ち合わせていないのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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