...何事かと聞けば隣長屋に明店(あきだな)ありしに突然暮方(くれがた)二人の男来りてその家の建具類を持ち去る...
饗庭篁村 「良夜」
...私が陶器を持ち去る時...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...人間の顏を少しづゝ記念として持ち去るからだ...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「落葉」
... 245血潮に染める戰裝をその水陣に持ち去るか?...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...おのれの戦利品を正確に選み取り持ち去ることを知っている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...熟した林檎のなってる枝を一本折って持ち去るところを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...授かった者が持ち去るのは当然である...
中里介山 「大菩薩峠」
...人気も鷹揚(おうよう)であったから為朝が持ち去る程度の盗伐は誰もとがめるものはない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...コップを持ち去ることなどは到底考えられなかったのです...
野村胡堂 「流行作家の死」
...泥棒が略奪品を持ち去るとき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...チャールズ卿の遺体を持ち去る必要が絶対にあったのです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...水を求めて争い持ち去るも...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...これは彼らが掠奪的侵略で持ち去る分捕品の主たる部分を成すものであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...少しも哭(な)かずに四辻に置くと鬱遮鳥が片付けて洲外に持ち去る...
南方熊楠 「十二支考」
...帰りに古い砂を持ち去る...
村松梢風 「猫料理」
...わたしがわたしのものを持ち去るとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...仲よく分け合うて持ち去るがよい」「…………」忽ち...
吉川英治 「新書太閤記」
...玉座(ぎょくざ)の屏風の四文字を切抜いて持ち去ること「武松...
吉川英治 「新・水滸伝」
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