...自分達の理想に協う章句を拾い出す...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...その不平均の撞着(どうちゃく)の間から僅(わず)かばかりなりともお前の誠実を拾い出すだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...曳いた材料から標本を拾い出すことを手伝った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その中に見出される典拠や類型を拾い出すというのである...
寺田寅彦 「浅草紙」
...おそらくこれらの絵巻物の中から「対照」「譬喩(ひゆ)」「平行」「同時」等いろいろのモンタージュ手法に類するものを拾い出すことも可能であろうと思われる...
寺田寅彦 「映画芸術」
...その観客の一人一人のクローズアップの中からも吾々はいくらも故旧の誰彼の似顔を拾い出すことが出来るのである...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...多くの通俗雑誌や学会の記事の中でもそういうものを拾い出せとならば拾い出すことははなはだ容易であると思われる...
寺田寅彦 「科学と文学」
...物の長所を拾い出す人よりはとかくあらを拾い出し掘り出す人が多くなる傾向がある...
寺田寅彦 「学位について」
...好きな研究に没頭する時間を拾い出すのはなかなか容易でないのである...
寺田寅彦 「学問の自由」
...管弦楽の中からセロやクラリネットや任意の楽器の音を拾い出す事ができる...
寺田寅彦 「蓄音機」
...そうした田舎(いなか)の塵塚(ちりづか)に朽ちかかっている祖先の遺物の中から新しい生命の種子を拾い出す事が...
寺田寅彦 「田園雑感」
...もしそのつもりで捜せばそれらの中にある俳句的要素とでも名づけられるようなものを拾い出すことは決してそれほど困難ではあるまいと思われる...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...つまる問題からつまらない事のみ拾い出すこともしばしばである...
寺田寅彦 「鑢屑」
...人間の息吹のかかったものは凡て拾い出すように頼んでいるにも拘らず...
豊島与志雄 「「自然」」
...幾つか拾い出すことが出来ました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...この書からはいくらでも拾い出すことができる...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...砂の中から小石を拾い出すと同じ事だ」と独言(ひとりごと)のように云った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...思わぬポケットの底から拾い出すことが出来た...
蘭郁二郎 「魔像」
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