...それも出がけにボタンが取れて了ったので、安全ピン一本でどうやら体裁をととのえ、かくて私はその日を祝うために「大砲ドンドン」「星の輝く旗」等を歌いながら、或は蝶々を網で捕え、或は甲虫を拾い、とにかく局面の奇異を大いに愉快に思いながら歩いて行った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...暴風雨(あらし)来(きた)るラツールが苦心をして拾いあげた食料品を...
海野十三 「恐竜島」
...そして大きな拾い物をしたことを悦んだ...
海野十三 「地球発狂事件」
...栗拾いには随分山の奥の方まで出かけるが...
高村光太郎 「山の秋」
...一刻も早く拾い集めなければならぬ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...また戦線の夜の野原の中を四つんばいになってしかも目かくしされたままで手探りで遺利を拾得しようとしている「落ち穂拾い」にもこれは足しにならない...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...ごみだめから食物のあまりを拾い取ることも出来ないで...
豊島与志雄 「泥坊」
...重湯を一口すっては御飯粒を一つ一つ拾いあげて食べた...
豊島与志雄 「夢の図」
...命拾いでござんした...
中里介山 「大菩薩峠」
...拾い物をしたような気でアテナイを訪問はしたものの...
野上豊一郎 「パルテノン」
...どんなに忙しい時でも大抵踏み止まって一応は拾い上げるものだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...指をくわえて見ていたのだ」「樽拾いの小僧を入れると五人ですよ」「いや...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼らが拾い取りまたこれを大事にしていたかを考えると...
柳田国男 「山の人生」
...その扇を拾い取ったらしい...
吉川英治 「剣難女難」
...思いがけない拾いものになるかもしれぬぜ」よかろうと...
吉川英治 「三国志」
...それを拾いとって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...さて落した槍を拾いとると...
吉川英治 「新書太閤記」
...あるだけ拾い集めて――」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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