...この世界を拵(こしら)へて行(ゆ)くうちに...
芥川龍之介 「一つの作が出来上るまで」
...新聞の帶封をきつて紙撚を拵へたり...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...大きな拵らえ物の鼠を持って...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...僕自身で金を拵えて来いというのである...
岩野泡鳴 「耽溺」
...おもゆを拵(こしら)えて隣家の女房に頼み...
関根黙庵 「枯尾花」
...柿(かき)などを張り子で拵え...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...大仏を拵えてどうするのかという顔附きです...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...私は今まで斯様(こん)な処で借りを拵えた覚えがないもんですから...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...一番好きな御馳走を拵えてあげようとか...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...一人でそんなに沢山子供を拵えられやしないよ...
豊島与志雄 「同胞」
...日本程借金を拵(こし)らえて...
夏目漱石 「それから」
...小(ち)さい輪飾(わかざり)をいくつも拵(こしら)へてゐた...
夏目漱石 「門」
...)そう云った身拵(みごしら)えで...
夏目漱石 「私の個人主義」
...梁(はり)に這ひ登つて細引で罠(わな)を拵へて上から吊つたのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ロシアではこれでバラライカを拵らえる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...」拵へかけの小屋を指差して父は...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...それより多分に拵えます...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...草鞋(わらじ)鉄扇(てっせん)の拵(こしら)えまで...
吉川英治 「剣難女難」
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