...法隆寺には巧みに出来た偽の玉虫厨子が安置してあったのです」「偽物? ああ云う古代美術の偽物を拵えるなんて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...虫に引かせる荷車を拵へてゐるところへ下りてお出でになつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...いろんな口実を拵へては...
薄田泣菫 「茶話」
...おもゆを拵(こしら)えて隣家の女房に頼み...
関根黙庵 「枯尾花」
...折角羽織を拵えるのにこんなものをと細君も思つたが...
高濱虚子 「俳諧師」
...父親の好みで拵(こしら)えた温泉だったのかも知れません...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...結局自分がその二杯酢を拵へて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...座布団で寝床を拵へてやり...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...俗衆の我欲がこの帽子を拵えて...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...二人は炬燵を拵えてそれにはいっていた...
豊島与志雄 「二つの途」
...何か用事を拵(こしら)へて裏へ出ますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんなことが――」「お前の家に濡れた着物が一枚もなかつたと聽いて作者がそんなことを拵(こさ)へ上げたのさ」「それで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女を拵(こさ)え過ぎるから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鍵屋金右衞門は十七八年の間に數萬の金を拵(こさ)へた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近所の方に辨當まで拵へて貰ひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...コンクリートにする下拵えですっかり掘りかえされて居ます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...貴嬢(あなた)のお買いなすった方は少し手が込んでいて底から中へ火が通って上へ抜けるようになっていますから拵(こしら)えるのが面倒ですけれども...
村井弦斎 「食道楽」
...そんなちっぽけな物を拵(こしら)えたって...
森鴎外 「護持院原の敵討」
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