...初代燕枝(えんし)に拮抗(きっこう)したる存在に...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...拮据経営の事業がもろくも灰滅に帰したのは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それまでの間、彼にとって同志チェルパスはロシア科学の最前線で鎬を削るライバルで、拮抗物で、競合薬だった...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...なお拮据(きっきょ)経営...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...人間同志の機械的な相克・拮抗の貸借対照表が...
戸坂潤 「思想としての文学」
...而もクローマー男は二十餘年間の拮据經營によりて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...世界は「拮抗(きっこう)をもって法則とし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不幸に拮抗(きっこう)し得る者はきわめて少ない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...古さから来る拮屈傲峨と...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...荘重ではあっても拮屈(きっくつ)のきらいがあるかも知れない...
豊島与志雄 「レ・ミゼラブル」
...他の例として彼はある種類の麻酔毒に拮抗させるために強いコーヒーや茶を処方する...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...男の作家たちに拮抗(きっこう)してゆこうなどとはつゆ思わないけれども...
林芙美子 「生活」
...この二つはいま日本じゅう到るところで拮抗(きっこう)している...
山本周五郎 「新潮記」
...各藩における新旧二派の拮抗相剋...
山本周五郎 「新潮記」
...「いま曹操の実力と拮抗(きっこう)し得る国はわが河北か貴国の呉しかありません...
吉川英治 「三国志」
...ほぼ敵と拮抗(きっこう)し得る六万二千人の兵力を持ちうることになるのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...傍らの友人が横光さんと拮抗し...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
...人夫十数人拮据勉励(きつきよべんれい)...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
便利!手書き漢字入力検索