...東京の雜誌と拮抗する樣な立派な雜誌が...
石川啄木 「予の地方雜誌に對する意見」
...然しながら女子の過去並に現在の体力修練が男子に拮抗すべき必然力を充分具備して置かなかつたが為に...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...種族の為めと云ふ見解から見ると法律上及び宗教上の道徳の形式は今日に於ける最も進歩発達せる性的意識並びにその道徳に拮抗して充分にその論拠を維持して行くことは出来ないのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...何といっても日本の最高学府たる帝国大学に対しては民間私学は顔色なき中に優に大学と拮抗して覇を立つるに足るは実業における三田と文学における早稲田とで...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...拮据経営の事業がもろくも灰滅に帰したのは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それまでの間、彼にとって同志チェルパスはロシア科学の最前線で鎬を削るライバルで、拮抗物で、競合薬だった...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...単に日本のこの極度に対立拮抗した現実から...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...人間同志の機械的な相克・拮抗の貸借対照表が...
戸坂潤 「思想としての文学」
...而もクローマー男は二十余年間の拮据経営によりて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...荘重ではあっても拮屈(きっくつ)のきらいがあるかも知れない...
豊島与志雄 「レ・ミゼラブル」
...拮抗(きっこう)を研究することによって憤怒を解くことが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...文久以来犬猿もただならぬ長薩拮抗の歴史に邪魔されながらも...
服部之総 「尊攘戦略史」
...男の作家たちに拮抗(きっこう)してゆこうなどとはつゆ思わないけれども...
林芙美子 「生活」
...吉田磯吉一派と拮抗(きっこう)した井上安五郎の...
火野葦平 「花と龍」
...以て男子に拮抗(きっこう)せしめんとするの考案なきにあらず...
福沢諭吉 「日本男子論」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...ましてそれらに拮抗(きっこう)し得る力と深さとに充(み)ちるものは稀(まれ)だといわねばならぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ほぼ敵と拮抗(きっこう)し得る六万二千人の兵力を持ちうることになるのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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