...東京の雜誌と拮抗する樣な立派な雜誌が...
石川啄木 「予の地方雜誌に對する意見」
...町へ寄ったは拮蟠(きっはん)して...
泉鏡花 「瓜の涙」
...種族の為めと云ふ見解から見ると法律上及び宗教上の道徳の形式は今日に於ける最も進歩発達せる性的意識並びにその道徳に拮抗して充分にその論拠を維持して行くことは出来ないのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...今や英国の海軍と拮抗するの大海軍を建設せんがためにこれ日も足らざるの有様である...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...拮据経営の事業がもろくも灰滅に帰したのは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...氏は拮据(きっきょ)十余年かれの仕事に没頭して...
辻潤 「錯覚自我説」
...Iなどはたいへん拮抗している...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...単に日本のこの極度に対立拮抗した現実から...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...東洋乃至日本に於ては自然に対立拮抗する意味での(之はブルジョア社会の成立と共に発生する現象だが)人間性は重きをなしていない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...三つの評価の拮抗によって両者の高まった一致の可能性を説く...
戸坂潤 「読書法」
...而もクローマー男は二十餘年間の拮据經營によりて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...古さから来る拮屈傲峨と...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...荘重ではあっても拮屈(きっくつ)のきらいがあるかも知れない...
豊島与志雄 「レ・ミゼラブル」
...文久以来犬猿もただならぬ長薩拮抗の歴史に邪魔されながらも...
服部之総 「尊攘戦略史」
...昔のような親分同志の拮抗や...
火野葦平 「花と龍」
...傍らの友人が横光さんと拮抗し...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
...人夫十数人拮据勉励(きつきよべんれい)...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
...利根水源たる大刀根岳は之と相拮抗(きつこう)して其高きを争(あらさ)ふ...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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