...随って傘下の硯友社員は各々その拠る処を得て勢力を張った...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...その拠るところは『伊勢物語』に墨多あるいは墨田の文字を用いているにあるという...
永井荷風 「向嶋」
...拠るべき特別の条規がなく...
穂積陳重 「法窓夜話」
...『東都歳事記』に拠ると「文化の末」に絶えたとあるが...
正岡容 「巣鴨菊」
...我経験する処に拠るに...
正岡子規 「病牀譫語」
...他にほとんど拠るべき書類もなく...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...他より伝習して始めて成るかを判ずるにこれら狼に養われた児輩に拠るのほかないと言った...
南方熊楠 「十二支考」
...同書に拠るとマレー半島には飼犬また蛙が虎の元祖だったという未開民がある...
南方熊楠 「十二支考」
...誰かが『徒然草』の好い注解本を塙(はなわ)検校(けんぎょう)方へ持ち行きこの文は何に拠る...
南方熊楠 「十二支考」
...自分不案内の事ながら自分や知人どもが知り得た所に拠ると...
南方熊楠 「十二支考」
...曾能は歴世略伝に拠るに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...錦橋は書上に拠るに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...書上に拠るに、錦橋は始て躋寿館(せいじゆくわん)に往つて逢つた人々を列記して、「多紀永寿院、同安長、吉田快庵、野間玄琢、千田玄知、山本楊庵、曲直瀬正隆等」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...文政四年に至る前半は其自記の文に拠ることを得た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...天宇は渋江保さんの言(こと)に拠るに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...敗残の将が孤塁に拠るやうに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...詩人的な直感と情熱に拠るというところがみえる...
山本周五郎 「新潮記」
...「遼東」の古意は「遼東文献徴略」の著者の研究に拠ると...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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