...「高貴のお方の御顔を拝むんだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...忍辱(にんにく)の衣を身にまとえるあの地蔵さまのお姿を拝むにつけても...
高神覚昇 「般若心経講義」
...厨子(ずし)の中にある御佛(みほとけ)を拝むようで...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...拝むようにして頼まれるがまま二階へ上って行った...
永井荷風 「ひかげの花」
...うちの先生もそのうちに帰るでしょうから」「お雪ちゃん……後生(ごしょう)ですから」浅吉は拝むようにいいましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...常に日を拝む百姓では駄目である...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...拝むように主人を煩(わずら)わした...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...ことに宮様の御顔を拝むなどと云う事は明治の御代(みよ)でなくては出来ぬ事だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...拝むことも賽銭(さいせん)や供物を上げることも従来通りにさして貰いたいという条件を容れることになったのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お昼少し前でしたよ」「確かにそれを食ったろうね」「娘さんの後ろ姿を伏し拝むようにして喰(た)べてましたよ」「で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎も橋の上から何んかを拝む...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうかと云つて手を合せて拝むんだけれど...
平出修 「二黒の巳」
...また正面を向きて上を見上げて拝む...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...私に飲ましてくださるように……(自分も位牌を拝む)さあ母ちゃんに頼んだから……(と再び乳房を吸わせるが出ないものは出ないので...
三好十郎 「斬られの仙太」
...」「何しているんでしょう、まだ、何かにこだわってじっとしているのよ、出て見たくてならないくせに、何時もああなんだ、何をしているんだろう、ね、時計見ていてね、あと五分間俟って、五分経ったらいらしってもいいわ、拝むから...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...しかしあなたのような方を拝むのは始てです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ちょっと拝むような手つきをしてから大切そうに四つに折りたたんで蟇口へ納いこんだ...
矢田津世子 「父」
...御廚子(おずし)を開扉してもらって静かに拝むことができるようになった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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