...やがて恭(うやうや)しく天上を伏し拝むと...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...ガンベが拝むような様子をしてこういったっけ...
有島武郎 「星座」
...手紙を認(したた)めるときに拝啓と書いても実際拝むわけではなく...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...拝むようにして紋服を着せ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...拝むようにして頼み込んで車を格子(こうし)先に停めて置き...
谷崎潤一郎 「細雪」
...堂の方を拝むようにして...
徳田秋声 「足迹」
...ことに宮様の御顔を拝むなどと云う事は明治の御代(みよ)でなくては出来ぬ事だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お願い――」「また拝むのかい爺さん...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...拝むものとは思わなかったよ」銭形平次は無関心な態度で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...またいわく尾ある猴は月減ずる時甚だ欝悒(うつゆう)し新月を望んで喜び躍りこれを拝むと...
南方熊楠 「十二支考」
...良人の役所の小使が宝のようにしていたという明治二十六年漬の梅干を拝むように頼んで分けてもらったのが今でも大事に納ってある...
矢田津世子 「茶粥の記」
...まず第一は人が庚申様といって拝む神のお姿である...
柳田国男 「年中行事覚書」
...唯(ただ)手を合せて拝むばかり也...
柳田国男 「山の人生」
...拝むように頼んで居る夢であった...
柳田國男 「夢と文芸」
...拝むように云った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...拝むようにいって...
吉川英治 「大岡越前」
...吉水の門を拝むのだった...
吉川英治 「親鸞」
...巧匠をやって彼女の形像を模写させて拝むがいいとあった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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