...老婆が呼吸(いき)も絶々に手を合して拝むを見澄まし...
泉鏡花 「活人形」
...拝むなよ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...まさか汝(おまえ)さんがそれを拝むのじゃねえだろう」たった今の事実を...
田中貢太郎 「春心」
...じゃないんだってばさあ」光子は拝むような素振りをしたが...
谷崎潤一郎 「少年」
...外に何心もなくただ謹み拝むべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...わざわざ出て来て拝む者もありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...神様を拝むのに誠心(まごころ)を論ずるのはよいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...うちの先生もそのうちに帰るでしょうから」「お雪ちゃん……後生(ごしょう)ですから」浅吉は拝むようにいいましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...お昼少し前でしたよ」「確かにそれを食ったろうね」「娘さんの後ろ姿を伏し拝むようにして喰(た)べてましたよ」「で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...つくずく拝むのは八さんが始めて」「――」「その二の腕に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうかと云つて手を合せて拝むんだけれど...
平出修 「二黒の巳」
...再生の荷葉(かせふ)と拝む大愚なき世に安んじてよく眠れ牛伊豆伊東に近い大室山の麓にこの頃一碧湖といはれてゐる吉田の大池がある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...入院当時はひどい沈黙を守つて毎日仏を拝むことを仕事にしてゐたが...
北條民雄 「間木老人」
...拝むようなかっこうをしました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
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八木重吉 「貧しき信徒」
...ちょっと拝むような手つきをしてから大切そうに四つに折りたたんで蟇口へ納いこんだ...
矢田津世子 「父」
...拝むようにいって...
吉川英治 「大岡越前」
...それによって偶像を造り偶像を拝むことを学んだに過ぎなかった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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