...彼は拙劣な絵を描いた...
...彼の拙劣な演説は聴衆を萎えさせた...
...拙劣な料理を出されても食べなければ失礼だ...
...彼女と話したとき、彼は拙劣な日本語を話した...
...その会社は拙劣な商品を売っているため潰れた...
...拙劣な読本(よみほん)を根気よく読んであげたが...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...よしんば吹きようが拙劣でも...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...男爵の詩の拙劣な例などを擧げた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その下から拙劣な林間を画いた風景画に変ってしまった...
海野十三 「すり替え怪画」
...(借金の手紙として全く拙劣を極むるものと認む...
太宰治 「誰」
...この男の技(わざ)の拙劣なのに憐愍(れいびん)をさえ催していたのであったが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...拙劣な譬喩(ひゆ)をかりて言えば外国のいろいろな詩形から放散する「輻射線(ふくしゃせん)」の刺激もあるであろうし...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...かくのごとき熟練をもってわが拙劣の人に対す...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その哲学的見解に於て極めて拙劣又は幼稚な素人でしかない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そして拙劣な芝居を試みる...
豊島与志雄 「未亡人」
...史上の人物に結び付けることの技巧が非常に拙劣なために...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...都門(ともん)の劇場に拙劣なる翻訳劇出(い)づるや...
永井荷風 「江戸芸術論」
...後史時代にいたっていかに拙劣に――同時に切実に――変形されていったかを見ることができる...
服部之総 「福沢諭吉」
...私の廿の日上梓した拙劣至極の長編小説「影絵は踊る」の一節には...
正岡容 「大正東京錦絵」
...真心こめたそして拙劣な詩がしまってあったのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...極端に幼稚拙劣な字で書いた假名づかひも文法も滅茶(めちや)々々の文章で綴つた小説で...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...美人をもって人を釣るような下策は余りにも拙劣極まる...
吉川英治 「三国志」
...描写の比較的巧妙な巻とまた著しく拙劣な巻とが混在することを注意しなくてはならぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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