...私(わたくし)の拙(つたな)い言葉(ことば)でできる丈(だけ)簡単(かんたん)にかいつまんで申上(もうしあ)げましたので...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...拙尼が虎の子の様にしている貯えの金三百両引出して...
江見水蔭 「備前天一坊」
...私はこの虫の稚拙な鳴声を一度立聴したいものだと思つて...
薄田泣菫 「独楽園」
...その利器の使い方の巧拙はその画家の技能を評価する目標の一つになるが...
寺田寅彦 「漫画と科学」
...もし、武運拙く、わしが斬られたなら、綱手、死んでくれい...
直木三十五 「南国太平記」
...なんぼ拙(せつ)が仙公にしたところで...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうです、江戸のあのお医者の先生にも少し逗留(とうりゅう)していただいて、あの先生をひとつ長浜から、大津まで送りがてら、お雪ちゃん、拙者をはじめ、同志を募集して湖上遊覧の第二軍をこしらえようじゃありませんか」「それは結構でございますが、あの先生が、それまで待っていらっしゃるかしら...
中里介山 「大菩薩峠」
...「拙者生害の上は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分で讀んぢや拙(まづ)かつたのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...拙者がすぐに出して遣(や)ると云て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...拙者が人柱となって海の底に沈んだら...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...『老人と海』を読む最初で最後の機会が拙訳であるような読者が損をすることのないよう...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...それぞれ拙者に用があるというわけか...
本庄陸男 「石狩川」
...拙者が抜こうとしたのは悪かった...
三好十郎 「斬られの仙太」
...羊毫筆美拙能書...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...拙者はまだ竹刀も木剣も持ったことがないゆえ作法は知らぬぞ」「へへへそんな嘘を云っても油断はしねえ」「いや...
吉川英治 「剣難女難」
...拙者はかえって欣しくなった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...拙者の流儀で行くならばむしろそれが世間の評判になるのを欲する...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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