...執拗に樹々の幹を縫(ぬ)い...
梅崎春生 「日の果て」
...その拷問が執拗に続けられるのである...
高見順 「いやな感じ」
...お辞儀をしろと言うに!」と彼は執拗に言い張った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...執拗に言い張る者に...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私はなお執拗に迫っていった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...僕は執拗に黙っていた...
豊島与志雄 「慾」
...お楽は攻め手を変えて執拗に絡みつくのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そう拗ねんでもいいじゃないか...
久生十蘭 「魔都」
...最初のうちは「そんなら行きたくはないわ」と拗(す)ねておいでだったが...
堀辰雄 「菜穂子」
...電波は執拗にまだ「前方近距離に――」を私語き続ける...
牧逸馬 「運命のSOS」
...執拗にぼんやりしてゐた頭が...
牧野信一 「競馬の日」
...この様に執拗に憎むのも...
三好十郎 「俳優への手紙」
...わたしは世に拗ねた暮しの中にも...
室生犀星 「故郷を辞す」
...なお執拗に番頭は続けたが...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...自分の考えをあくまでも押しつけようとかかっているような執拗さが感じられた...
矢田津世子 「父」
...たったいま遁(のが)れて来た鳰の白い腕(かいな)や執拗な唇が...
吉川英治 「私本太平記」
...或いは執拗(しつよう)な書状などは出さなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...セルゲイのソネートカに対するじゃらつきようは益執拗になって...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
便利!手書き漢字入力検索