...葉子は親身(しんみ)な同情にそそられるのを拒む事ができなかった...
有島武郎 「或る女」
...そして登らうとする頭から火のやうな光を浴びせて人を拒むのを廢めて...
江南文三 「佐渡が島から」
...『多情多恨』は『紅葉全集』中最も卓れた作であることは今では誰も拒むことが出来ない事実である...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...庸三は拒むこともできずに...
徳田秋声 「仮装人物」
...その理解を拒むほどに...
戸坂潤 「読書法」
...拒むべきことでもないし...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...拒むわけにはゆかないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...天も共に拒むものである...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...どうしてそれを拒むもんか! おれは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...拒むことは出来ないのだ――と...
本庄陸男 「石狩川」
...またもはや拒むべからざる...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...頻りに新に加ろうとする怪しいマジョリカを拒むようにさえ感じられた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...T「お前の兄さんはお類を連れて逃げて了った」T「約束通り今日からお前さんに私の処へ来て貰います」「そんな事」とおふみ拒む...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...素より武道に生きる身の拒む理由はなかった...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...かれは酒を嗜(たしな)まないのでたいていは盃を手にすることを拒むのだが...
山本周五郎 「新潮記」
...将軍家の直意(じきい)を拒むことになるからである...
吉川英治 「大岡越前」
...この窮鳥を拒むことは自分の気持としてはできない」「……は...
吉川英治 「三国志」
...帝も拒むお力はなく...
吉川英治 「三国志」
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