...敢て之を乘り切ると逡巡して進化を拒むとの孰れを問はず...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...養家にありても最初のうちは実家に返すことを拒みしかど...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...『多情多恨』は『紅葉全集』中最も卓れた作であることは今では誰も拒むことが出来ない事実である...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...私は再三拒んだが...
徳田秋聲 「和解」
...このときも水戸齊昭の頑張りによつて「通商拒絶」といふ方針が決するまでは...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...然れども假りに侯をして妥協の申込を拒絶せしめ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...泣いて拒(こば)むのをむりやりに...
中里介山 「大菩薩峠」
...お奨(すす)め申せばとて拒(こば)む理由はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...断然それを拒絶して...
中里介山 「大菩薩峠」
...その他の点は証言を拒めばいいわけなのだ」「衣川さん...
浜尾四郎 「正義」
...私の思うようなことを何かやるということはきっぱりと拒絶し...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...私は終ひに泣いて拒んだ...
牧野信一 「熱海線私語」
...私はこの意外な拒絶に遭ってヒタと困った! 早速に矢田部氏の富士見町の宅を訪問して氏に面会し...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...私は出てまいらなければよかった」強硬に小侍従は拒む...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いこじなくらい強く拒みとおした...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...玄一郎の求めは拒まれた...
山本周五郎 「いさましい話」
...のしかかる暴力へ可憐な爪をたてて拒んだが...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...其方(そのほう)どもが拒むなら...
吉川英治 「下頭橋由来」
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