...肯定せられたる究竟の價値と否定せらるゝ自己の内容との關係に就いても亦大なる個人的意見の差異があることは拒むことが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...だが僕は素気(そっけ)なく拒絶した...
海野十三 「恐しき通夜」
...紛々たる左右の言を拒けて工事は着手された...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼女にそれを拒絶されたらば...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...近ごろ病気のために普通の訪問者さえ拒絶して...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...セエラがこの上拒みでもすると...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...自由詩に對する最も手強(てごは)い拒絶である...
萩原朔太郎 「青猫」
...何ものかがその中に入り來るを拒む隱れたる中心...
波多野精一 「時と永遠」
...下品な百万長者を彼らの仲間に加えることを拒否したとしても...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ランドリュにとって不利な証言はすべて拒否し...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...新しく珍しいとして拒絶されやすいことの原因である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...内職などと聞くと震えあがって拒絶した...
山本周五郎 「雨あがる」
...まさか拒みはしないだろうな」「場所と時刻を聞こう」「わかりがいいな...
山本周五郎 「いさましい話」
...おれは決して拒みはしないから」云い終って...
山本周五郎 「竹柏記」
...いやというほどな印象を第一に拒(こば)めなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...「和睦(わぼく)の意志はない」と拒絶した...
吉川英治 「新書太閤記」
...社会が挙げて拒(こば)もうが...
吉川英治 「親鸞」
...それを拒(こば)むことはできなかったんだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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