...(註五)「木(こ)の葉(は)」はこの間(あいだ)に伝吉の枡屋の娘を誘拐(ゆうかい)したり...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...刑務所の門前で出獄したばかりの彼をうまうまと誘拐(ゆうかい)したのだった...
海野十三 「柿色の紙風船」
...しかし、それにしても、腑に落ちないのは、お説の通り、今度の犯人が畑柳だとすると、彼はどうして、我子を誘拐して、身の代金を要求する様な、ひどいまねをしたのでしょう...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...彼女を誘拐してきたのだ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...悪人の手に誘拐(かどわ)かされて...
野村胡堂 「禁断の死針」
...三輪(みのわ)の万七親分が来て誘拐(かどわかし)の疑いがあるとかおっしゃって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨年の暮れから世間を騒がせていた三万円の拐帯(かいたい)犯人なんです」キャラコさんは...
久生十蘭 「キャラコさん」
...誘拐者が王様のところまで行こうとして...
久生十蘭 「魔都」
...しかしこれではまるで私が誘拐(ゆうかい)しましたと自首して出るようなもので...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...ロス氏と誘拐(ゆうかい)者は...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...そして、一九二八年三月十五日、三・一五として歴史的に知られている事件のころから共産党の組織に全国的にはいりはじめていた警察スパイが、最もあからさまに活躍して、様々の金銭問題、拐帯事件、男女問題を挑発し、共産党員を破廉恥な行為へ誘いこみながら次から次へと組織を売っては殺させていた年であった...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...つなさんはまだ生きているかもしれないでしょう」「かれらがもしあの娘を誘拐(ゆうかい)したとすれば」と徹之助が冷やかに云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...浅草は主として脅迫や誘拐で...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...……多分あっしが二人の女を誘拐(かどわか)したんだろうテンデ...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...西は鉄拐(てっかい)山...
吉川英治 「私本太平記」
...有名な外科医の誘拐...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...「そして僕のお父さんは誘拐なんぞされません!」二人はお互に鋭い眼光で睨み合って...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...実はジャックちゃんが誘拐されたのです...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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