...何か拍子抜けのした彼女の顔に可笑(おか)しさよりも寧(むし)ろはかなさを感じた...
芥川龍之介 「年末の一日」
...いま読んでみて案外まともなので拍子抜けがしたくらいです...
太宰治 「誰」
...おおいに歓迎しようと待ち構えていた同志たちは拍子抜けがして...
林不忘 「安重根」
...全く拍子抜けがした形で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...やや拍子抜けの観がなくはない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...「ははあ……」これも拍子抜けの体(てい)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...向うは拍子抜けがしてしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友としては完全なる拍子抜けです...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんとなく拍子抜けになってきて...
中里介山 「大菩薩峠」
...私も拍子抜けの気味であった...
夏目漱石 「こころ」
...かへつてゆき子は拍子抜けのするやうな気持ちだつた...
林芙美子 「浮雲」
...お政もスコだれの拍子抜けという光景(きみ)で厭味の音締(ねじめ)をするように成ッたから...
二葉亭四迷 「浮雲」
...拍子抜けした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夕刊を見ると、日日の三宅、報知の本山の劇評共に、「ガラマサ」を大賞め、「出征」もとても賞められてゐる、拍子抜けの感じ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...若者たちは拍子抜けしたみたいで...
山川方夫 「愛のごとく」
...稲吉も拍子抜けがして...
吉川英治 「江戸三国志」
...徐晃は拍子抜けしながらも...
吉川英治 「三国志」
...こいつは一足遅かった」拍子抜けして...
吉川英治 「三国志」
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