...僕は「あっ」と思う拍子にあの上高地(かみこうち)の温泉宿のそばに「河童橋(かっぱばし)」という橋があるのを思い出しました...
芥川龍之介 「河童」
...拍子(ひょうし)をとっているのが見える...
芥川龍之介 「出帆」
...(拍手)このような姿は完全なる日本の姿ではありません...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...拍子で声を押伏(おっぷ)せられると...
泉鏡花 「歌行燈」
...「うーむ!」転げこんだ拍子に...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...これほど旨(うま)い兵法はない(拍手笑声起る)...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...なにかの拍子に怒って密告するために...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...私は抱かれたり、負(おぶ)さつたりした私の幼時の姉、又は皆んなでカルタ遊びをした私の少年時代の姉、それからずつと大きくなつて、既に戯曲や小説に読み耽るやうになつた頃、誘ひ合せて浄瑠璃(じやうるり)など聞きに行つた頃、何かした拍子に、ふと鼻についた姉の肌の匂ひなどを仄(ほの)かに思ひだしてゐた...
徳田秋声 「町の踊り場」
...ところが何かの拍子(ひょうし)で全然種類の違った人――商人でも...
夏目漱石 「創作家の態度」
...深志は手を拍って...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...まだ拍手をしてはいけない...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...やがて拍手喝采の嵐の中...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...不幸にもその拍子に思はず彼女と顔を見合せてしまつたのである...
牧野信一 「籔のほとり」
...」と言って手を拍った...
水野葉舟 「帰途」
...客席の最前部から一人の青年が拍手しながらツト立ちあがる)青年 あの――かんげいのために...
三好十郎 「その人を知らず」
...殿上役人の中の音楽の素養のある者が召されて拍子を取った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...で――がっかりした拍子抜けが一致して...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...上流人の宴楽に侍(はべ)る白拍子という妓(おんな)のひとりでしかなかったのである...
吉川英治 「源頼朝」
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