...――しかも死んでしまつたヴアレンテイノに拍手を送つて吝(をし)まないのは相手を歓ばせる為でも何でもない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...男は倭文子の上に、のしかかる様な格好になって、またもや不明瞭な声で、「お前さんの言葉が、本当か嘘(うそ)か、今すぐためして上げるよ」といいながら、倭文子の背中を、軽く叩いたが、その拍子に、左の手首が、彼女の頬にさわった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...慶應義塾という有機的団体に遺されたものであると信ずるのであります(拍手)...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...私もそれにびつくらした拍子に...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...擦(す)れちがう拍子にそうッと顔色うかごうたりしました...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...ほんとうにすべてがトントン拍子で...
中里介山 「大菩薩峠」
...思わずそうかと心の裏(うち)で手を拍(う)ったのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...常に必ず一定の拍節正しき韻律の形式で歌はれる...
萩原朔太郎 「青猫」
...形體のない拍節である...
萩原朔太郎 「青猫」
...かかる強固なる拍節を悦ばない...
萩原朔太郎 「青猫」
...より單純な拍子本位から...
萩原朔太郎 「青猫」
...突拍子(とっぴょうし)な音を立てて肩をゆする...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...座へ出る、今日も九分の入り、宝塚少女連大勢見物、やたら拍手する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...突拍子もなく仰天すると水の上へ雪崩れを打つて飛び込んだ...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...いっそうの拍車が掛けられることだろう...
正岡容 「わが寄席青春録」
...ぽんと手を拍ち「なるほどなあ...
三木竹二 「いがみの権太」
...馬が手綱や拍車に従わなければ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...間の抜けた拍子で鼓や太鼓をタタク...
夢野久作 「能とは何か」
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