...大方これは弟子が居すくまる拍子に...
芥川龍之介 「地獄変」
...その拍子に桃の花が...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...その拍子に帽子が天の釘(くぎ)から外(はず)れでもしたのか僕は帽子を掴んだまま...
有島武郎 「僕の帽子のお話」
...その拍子に手が辷って...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...彼は動脈の拍動を心臓によるとしたが...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...正造は拍手の裡に席にかえって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...いま読んでみて案外まともなので拍子抜けがしたくらいです...
太宰治 「誰」
...」木谷は全く拍子ぬけがしたらしく...
豊島与志雄 「阿亀」
...下まで落ちて来る間に手拍子を丁(ちょう)と一つ打って...
中里介山 「大菩薩峠」
...木枕に頭をふせているとくるわの二時の拍子木がカチカチ鳴っている...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...賛成の拍手をする者もなかったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...踊りの足拍子が聞えだしたのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...夜どおし拍子木(ひょうしぎ)を叩いて歩き廻るのはかなわないぞ...
水上滝太郎 「遺産」
...私の拍子木に答えて来るのは...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...七時に賄(まかない)の拍子木が鳴る...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...つまり我々がいかに突拍子もない主題を取上げても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...四天王の者どもはやや拍子(ひょうし)ぬけがしたらしい...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あの迷宮入りの成功は彼の気持に拍車をかけ...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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