...その水の押し流れる力は私を拉して何処かに押し流して行く...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...独逸語や拉丁(ラテン)語を知っていたって端唄の文句は解るまいと空嘯(そらうそぶ)いて...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...相手を一拉(ひとひし)ぎにしたので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「黙らないか!」彼は敵をでも取り拉(ひし)ごうとするかのように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...胴体の半ばから横ざまに折り拉がれて...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...虎列拉病(コレラびょう)が両三度にわたって東京の町のすみずみまで蔓衍(まんえん)したことがあった...
永井荷風 「西瓜」
...彼の拉(らっ)し去るに任せたものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...……絞めた蕃拉布のはしを急にとけないように小間結(こまむす)びにしておくなんて芸当が...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...和泉屋が蕃拉布で首を締められて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...おつそろしい拉典語きちがひになつて父親のところへ戻つて来たが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「ひねもすのたりのたり」の海辺に拉し去られた快は...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...両側の店の牛太郎は互ひに道の中央以上に進みいでて遊客を拉することができないやうに掟されてあつたことや...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...KOKILA (梵)KOKKYX (希)CUCLUS (拉)KUCKUCK (獨)乙...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...交る交る照らされて行く候補生の拉甸(らてん)型の上品な横顔を見上げて行く中(うち)に又も胸が一パイになって来た...
夢野久作 「戦場」
...お粂を拉(らっ)して急いできた雲霧...
吉川英治 「江戸三国志」
...能登を拉(らっ)して...
吉川英治 「私本太平記」
...徽宗(きそう)皇帝から妃(きさき)や太子や皇族までを捕虜として北満の荒野に拉(らっ)し去った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...他の物語中の仮構の人物である交野の少将を拉(らっ)し来たって源氏と対照させた作者の腕から見れば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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