...てつきり虎列拉に相違ない...
薄田泣菫 「茶話」
...鄭虎臣(ていこしん)という者のために拉殺(らつさつ)せられた...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...その求める瞬間に面前に拉(らっ)しきたるからこそである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...母と妹の心身を打ち拉ぎ...
豊島与志雄 「落雷のあと」
...この子供のいやがるのを拉(らっ)し去ろうというのではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...その蕃拉布をお貸しください」長崎屋がはずしてよこした蕃拉布を受けとると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...見る間に一切の私を拉し去つてしまふのであつた...
牧野信一 「熱い風」
...往来(ゆきゝ)の旅人を拉して...
牧野信一 「鬼の門」
...兼松弥次と荒木一次とを拉して人麿祠の岡に上る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...まるで紙のように圧(お)し拉(ひし)がれた頼りない気持だ...
山本周五郎 「青べか日記」
...その機鋒を拉(ひし)がんか...
吉川英治 「三国志」
...一人のこらず拉致(らっち)して行った...
吉川英治 「三国志」
...甚内を拉(らっ)して陣へひきあげていった...
吉川英治 「私本太平記」
...拉致(らち)されて行ったとも見える急だった...
吉川英治 「私本太平記」
...日吉を拉(らっ)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...佐屋桑十(さやくわじゅう)という男を庭さきへ拉(らっ)して来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...態(てい)よく拉(らっ)して行こうとした...
吉川英治 「新書太閤記」
...花すみれが拉(ひし)がれていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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