...どこからこんな句を拈(ねん)して来るか...
芥川龍之介 「雑筆」
...「拈華微笑(ねんげみせう)」は失望に終り...
石橋忍月 「舞姫」
...品書(しながき)を拈転(ひねく)って...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...『舞姫』と紅葉の『拈華微笑(ねんげみせう)』が一緒に『国民之友』の春期附録に出た...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...行人欄に倚りて見るものあるも更に恥る色なく指頭に一物を拈って静に雫を払い手鼻をかんで笘の中に入る...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...拈華(ねんげ)の一拶(いっさつ)は...
夏目漱石 「虞美人草」
...彼女はその或物を拈定(ねんてい)しなければならなかった...
夏目漱石 「明暗」
...彼れらは決して拈華微笑(ねんげみしょう)...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...しかしそれだけでは歌にならないので前の文句を拈出したのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...七人手勢(てぜい)を揃(そろ)えて拈込(ねじこん)で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...丸で弁天小僧見たように拈繰返(ねじくりかえ)した...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...珍しいものだと云(いっ)て皆寄(よっ)て拈(ひね)くって見ながら...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...私はぐいとあの人の口を拈(ひね)る...
水野仙子 「脱殼」
...巡査が髭(ひげ)を拈(ひね)って...
森鴎外 「雁」
...なんのかのと言い渋るので手拈(てこ)ずッたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...釈尊(しゃくそん)と阿難が指に華(はな)を拈(ねん)じながら微笑(ほほえ)んだような平和な光も謎もない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...さらに拈華瞬目(ねんげしゅんもく)のとき破顔微笑(はがんみしょう)した摩訶迦葉(まかかしょう)に正法眼蔵涅槃妙心(しょうぼうげんぞうねはんみょうしん)を正伝(しょうでん)した...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...霊山会上(りょうぜんえじょう)に釈迦が優曇華(うどんげ)を拈(ねん)じて目を瞬(またた)くのを見たのはまさに百万衆であった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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