...「拈華微笑(ねんげみしょう)」の昔はもちろん...
芥川龍之介 「十本の針」
...縦令(たとひ)石橋(いしばし)を叩(たゝ)いて理窟(りくつ)を拈(ひね)る頑固(ぐわんこ)党(とう)が言(こと)の如く...
三文字屋金平 「為文学者経」
...拈華微笑(ねんげみしょう)の教義による微笑の意義を目指して拵えたという説があるようだが...
高村光太郎 「回想録」
...恭(うや/\)しく香を拈(ねん)じて礼を作(な)した...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...彼はその帽子に最後の一と拈(ひね)りを呉れた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...私は急いで電灯のスウィッチを拈る...
外村繁 「澪標」
...行人欄に倚りて見るものあるも更に恥る色なく指頭に一物を拈って静に雫を払い手鼻をかんで笘の中に入る...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...又脳裏(のうり)に拈定(ねんてい)するに堪えなかつた...
夏目漱石 「それから」
...拈(ひね)り出したる書上の理窟を以て...
蜷川新 「天皇」
...しかしそれだけでは歌にならないので前の文句を拈出したのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...今まで俳句界に入らざりし古語を手に従って拈出(ねんしゅつ)したるは蕪村の力なり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...今まで俳句界に入らざりし古語を手に従て拈出(ねんしゅつ)したるは蕪村の力なり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...拈華微笑(ねんげみしょう)的微笑もおのずと口辺に漂わざるを得ません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...福岡日日新聞社員にこれを拈出(ねんしゅつ)せられて一驚を喫したのもこれがためである...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...巡査が髭(ひげ)を拈(ひね)って...
森鴎外 「雁」
...黙拝拈香(ねんこう)...
吉川英治 「新書太閤記」
...拈華微笑(ねんげみしょう)的なふくみ笑(え)クボを大幅な顔にたたえるところ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...釈尊(しゃくそん)と阿難が指に華(はな)を拈(ねん)じながら微笑(ほほえ)んだような平和な光も謎もない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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