...「拈華微笑(ねんげみせう)」は失望に終り...
石橋忍月 「舞姫」
...縦令(たとひ)石橋(いしばし)を叩(たゝ)いて理窟(りくつ)を拈(ひね)る頑固(ぐわんこ)党(とう)が言(こと)の如く...
三文字屋金平 「為文学者経」
...拈華微笑(ねんげみしょう)の教義による微笑の意義を目指して拵えたという説があるようだが...
高村光太郎 「回想録」
...いったん消した電気を拈(ひね)ったり...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...一茎草を拈(ねん)じて丈六の仏に化することもわるくないが...
種田山頭火 「白い花」
...最後に一寅次の名を拈出(ねんしゅつ)して曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...アイロニーの一語はますます鮮やかに頭の中に拈出(ねんしゅつ)される...
夏目漱石 「思い出す事など」
...活殺生死(かっさつしょうじ)の乾坤(けんこん)を定裏(じょうり)に拈出(ねんしゅつ)して...
夏目漱石 「薤露行」
...しかしそれだけでは歌にならないので前の文句を拈出したのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...七人手勢(てぜい)を揃(そろ)えて拈込(ねじこん)で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...丸で弁天小僧見たように拈繰返(ねじくりかえ)した...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...今まで俳句界に入らざりし古語を手に従って拈出(ねんしゅつ)したるは蕪村の力なり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...殆ど電燈(でんき)のスイッチを拈(ひね)るのと同様な鮮やかさで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...香(こう)を拈(ねん)じ...
吉川英治 「私本太平記」
...黙拝拈香(ねんこう)...
吉川英治 「新書太閤記」
...前へすすんで香(こう)を拈(ねん)じる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...霊山会上(りょうぜんえじょう)に釈迦が優曇華(うどんげ)を拈(ねん)じて目を瞬(またた)くのを見たのはまさに百万衆であった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...――釈迦の拈華瞬目(ねんげしゅんもく)がすでに葛藤の始まりである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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