...信吾は好んで其(そんな)問題を担ぎ出し...
石川啄木 「鳥影」
...僕が御幣を担ぎ、そを信ずるものは実にこの故である...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...私は二十本位の熊手を担ぎ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...共産党が宮廷や富豪の邸(やしき)から担ぎ出した貴重品類を...
谷譲次 「踊る地平線」
...これまで何回となく血の中から負傷者を担ぎだした体験は...
永井隆 「長崎の鐘」
...それを担ぎ出したのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...こういうものを担ぎ込まれたのでは...
中里介山 「大菩薩峠」
...直ぐに寝室に担ぎ込まれ...
中島敦 「光と風と夢」
...それにもう一人荷担ぎの男を連れて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...冷たい骸(むくろ)となって担ぎ込まれたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...破れた番傘を担ぎ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...そこにも医者の身内の遭難者が担ぎ込まれてゐるとみえて...
原民喜 「廃墟から」
...担ぎ出してしまはなければ...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...私は褌担ぎでその取組みは甚だ面白く真に対抗し甲斐があるので大いにヤルべしという事になり...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...「百姓も猟師も、八百屋も酒屋も、どんな職業も、絵を描くことより下でもなく、上でもない、人間が働いて生きてゆくことは、職業のいかんを問わず、そのままで尊い、――絵を描くということが、特別に意義をもつものではない、……私はこう思い当ったのです、わかりきったことのようですが、私は自分の躯で当ってみて、石を担ぎ、土運びをしてみてわかったのです、そうして、初めて本当に絵が描きたくなって帰ってきたのです」加平は頷いた...
山本周五郎 「おれの女房」
...おまえさんの趣向に西鶴を担ぎだすことはないじゃないか」「だって例えをひかなくちゃあ理会がつかない」「例えにひくならもっと似合った者をひくがいいのさ...
山本周五郎 「新潮記」
...担ぎ上げた土嚢を投げこみ投げこみここも難なく通路となった...
吉川英治 「三国志」
...やがて二階から西洋タンスやら絨緞やら額やらテーブルなどを担ぎ下ろしてくると...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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