...信吾は好んで其(そんな)問題を担ぎ出し...
石川啄木 「鳥影」
...あたくしをウンと幸福の雲の峰へ担ぎあげてくれると信じていたのです...
海野十三 「深夜の市長」
...そして肩に担ぎあげていると...
海野十三 「地球盗難」
...居酒屋から何かの袋をしきりに担ぎ出して...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...誰にしても担ぎあげられそうになかった...
徳永直 「あまり者」
...「きょうあるとこで棺を担ぎ出していたが...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...あそこまで担ぎ上げるのが難儀とあらばその麓(ふもと)あたりのなるべく人家に遠い処でもよろしい...
中里介山 「生前身後の事」
...負傷の程度はドノ位か知らないが、二人とも、身動きもできないのを、ともかく、応急の血どめをして、ここへ担ぎ込み、仏頂寺弥助は、はげしく店の者を追いまわして、蒲団(ふとん)の上にゴザを敷いて、ともかくも、その上へ二人の負傷者を横たえる...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人は瀕死の重傷を負うてここへ担ぎ込まれたことは疑うべくもない...
中里介山 「大菩薩峠」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...冷たい骸(むくろ)となって担ぎ込まれたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼を水夫室に担ぎ込んだ...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...こんな無器用なものを担ぎ出してお上にご迷惑かけるのも...
久生十蘭 「魔都」
...この暁に担ぎ運ばれてきた人柱の人物...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...彼は座り込む姿勢になってマストを担ぎ直し...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...出てみると救助の小舟を物置から担ぎおろしている...
柳田国男 「雪国の春」
...殆んど暴力的に杢助を担ぎだし...
山本周五郎 「似而非物語」
...――ひとりの娘を手取り足取り奥へ担ぎ込もうとするところだった...
山本周五郎 「お美津簪」
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