...世間一般の人々は隈なく探求して結婚の社会的価値を証拠立てんとする様々の議論を担ぎ出すものである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...エシオピア王はある時素敵に難(むつ)かしい問題を担ぎ出して来た...
薄田泣菫 「茶話」
...居酒屋から何かの袋をしきりに担ぎ出して...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...T―の寝台車が三階から担ぎおろされて行つてから...
徳田秋聲 「和解」
...能登守の連台がやっと担ぎ出されて...
中里介山 「大菩薩峠」
...担ぎ出されても知らないくらいに寝込んでしまったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...不動尊を担ぎ出して来たものの...
中里介山 「大菩薩峠」
...三本の金の御幣(ごへい)を担ぎ出したものがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...息も絶え絶えになって倒れたのを楽屋へ担ぎ込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...空駕籠というやつは実のあるのよりも担ぎにくいことを常例とする...
中里介山 「大菩薩峠」
...象を担ぎながらひとは殺せない...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...その度(たび)ごとに担ぎ手の腕が一斉に高く上へ伸びきると...
牧野信一 「鬼涙村」
...戸板が担ぎこまれたので...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「百姓も猟師も、八百屋も酒屋も、どんな職業も、絵を描くことより下でもなく、上でもない、人間が働いて生きてゆくことは、職業のいかんを問わず、そのままで尊い、――絵を描くということが、特別に意義をもつものではない、……私はこう思い当ったのです、わかりきったことのようですが、私は自分の躯で当ってみて、石を担ぎ、土運びをしてみてわかったのです、そうして、初めて本当に絵が描きたくなって帰ってきたのです」加平は頷いた...
山本周五郎 「おれの女房」
...栄二は刺子(さしこ)の布切を当てた肩に担ぎ...
山本周五郎 「さぶ」
...あの座敷にお獅子様を担ぎ込むんよ...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...ナカナカ担ぎ上げ難(にく)いものだそうな...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...救助されて酒保に担ぎ込まれていたのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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