...外國(ぐわいこく)に向(むか)つて日本(にほん)は金(かね)の支拂(しはらひ)を必要(ひつえう)としないと云(い)ふ程度(ていど)まで改善(かいぜん)されると云(い)ふ見込(みこみ)が立(た)つたのである...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...社員の給料は廣告約束の前金を取つて拂へとのことだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いくら注意(ちうい)を拂(はら)つても...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...何らの感謝拂はれず!客と友とを身に兼ねしサルペードーンを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 480追ひ拂はれて他の國に來り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「お前が拂ってくれるのかい...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...墓(はか)の邊(ほとり)は生(はえ)るに任(まか)せた草(くさ)が刈拂(かりはら)はれて見(み)るから清潔(せいけつ)に成(な)つた...
長塚節 「土」
...澁紙の袋を引き出して塵を拂(はた)いて中を檢(しら)べると...
夏目漱石 「子規の畫」
...さうして此間(このあひだ)賣(う)り拂(はら)つた抱一(はういつ)の屏風(びやうぶ)も...
夏目漱石 「門」
...始(はじ)めて一窓庵(いつさうあん)の空氣(くうき)を風(かぜ)で拂(はら)つた樣(やう)な心持(こゝろもち)がした...
夏目漱石 「門」
...始終(しじふ)支拂(しはら)ひに足(た)らず勝(が)ちな月末(つきずゑ)までにもう十日(か)とない或(あ)る秋(あき)の日(ひ)の夕方(ゆふがた)だつた...
南部修太郎 「畫家とセリセリス」
...笹野樣」平次は漸(ようや)く自分の思ふ壺(つぼ)に引入れると落着き拂つて説き進みます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...醉つ拂ひが歩いたやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんまりなり芳(よし)さま其(その)お心(こゝろ)ならそれでよし私(わたくし)にも覺悟(かくご)ありと涙(なみだ)を拂(はら)つてきつとなるお高(たか)...
樋口一葉 「別れ霜」
...自分の襟の埃を拂つて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...こんな夜更(よふけ)に醉拂が飛込んで來る丈でも迷惑なんだ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...三田は怖い顏をして追拂つた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...そして彼等は彼女をまた醉つ拂ひ醉つ拂ひと囃し立てた(ブルターニュでは...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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