...妙に落着拂つた其顏が...
石川啄木 「病院の窓」
...伐木税とは立木賣拂代金を意味するものにて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...まだ暫らく入院してゐられるだけの分を拂ひ込んであるから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...澤山の勘定に少しばかりの内金を支拂つたりして日を過ごし...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...意(こゝろ)には拂(はら)はぬわい...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...汝に拂ふべき 340青銅及び黄金を豐かに汝受け納れて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そして全歐の學界に鳴りひびいてゐるフオン・ミユーラー(同會々長)に深大の敬禮を拂はれた...
土井晩翠 「野口英世博士の生家を訪ひて」
...それは天保十三年の「異國船打拂改正令」にもいふごとく「御憐愍」であつたし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...のこのこやって來たんです! へべれけに醉っ拂って...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...いかなる犧牲を拂っても中斷する必要があった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...自分(じぶん)で居(ゐ)ねえ間(ま)に見(み)らつても屹度(きつと)知(し)れんでさ」婆(ばあ)さんは風呂敷(ふろしき)を捲(まく)り掛(かけ)た若(わか)い衆(しゆ)の手(て)をそつと拂(はら)つていつた...
長塚節 「土」
...中では綱吉が醉拂つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...喧嘩刀の小さいのから鍔(つば)を取拂つたやうな業物ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...抵當の利子に拂ひ込んでゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...これも醉拂つてから出す癖だつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...しかし惡い人間でないことは例のぽかんとしてゐる眼付にも、金拂ひでも、からだを愛撫するにも、すみずみまで齒がゆさうにする、あどけなさがあつた...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...料理人に仕拂ふことすら出來ないで困つてゐる状態や...
吉江喬松 「山岳美觀」
...船長が立て換へてくれる當座の僅かの先拂ひの小使であつた)...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??