...抽象する作用は常に事物の具象性を破壞し...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...処が事物を抽象することこそ具象的な事物を把握する唯一の途であるであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...事物を抽象することこそ具体的な方法である...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...文芸作品から思想乃至世界観だけを抽象する批評などが之だ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...この事実自身を抽象するまでである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...即ち日本的現実を特に日本精神というものにまで抽象することは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...抽象するからであり...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その中から因果の律を抽象する事ができると同時に...
夏目漱石 「創作家の態度」
...とにかく学者的態度で観察一方から形式を整える方面の人を指すのです)に向って研究の材料を与えその結果として一種の形式を彼らが抽象する事ができるのです...
夏目漱石 「中味と形式」
...因果の法則を抽象する...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...即ち言語の字義が抽象する概念のみが重要であつて...
萩原朔太郎 「青猫」
...理性の抽象する概念であるけれども...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...文芸の歴史性を抽象することのできないことを語つてゐる...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...一切のいわゆる偶性を抽象することによって...
三木清 「科学批判の課題」
...歴史において存在は存在を抽象することによって理論を抽象する...
三木清 「科学批判の課題」
...即ち存在は先づ存在を抽象することによつて理論を抽象する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...「敍述は敍述の前に意識されたものから抽象する...
三木清 「歴史哲學」
...それは単なる理論が抽象する原理ではなく...
柳宗悦 「工藝の道」
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