...抽き立てのみずみずしさとは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...事実の中から面白いものを抽き出して来て書く文学や...
田山録弥 「小説新論」
...君の智を検証から抽き出して来るものだからこそ抽象と称せられるのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...すぐ左隣の「藪柑子集(やぶこうじしゅう)」を抽き出して...
寺田寅彦 「柿の種」
...科学そのものからその方法論を抽き離して...
戸坂潤 「科学論」
...この前提から抽き出し得る結論は...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...抽き尽した後に寄算をしてみれば容易(たやす)くしてくわしい」「君は算者(さんじゃ)だ」北山は...
中里介山 「大菩薩峠」
...一つの戸棚を見附けて抽き出すのである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...哲學は主體の自己實現の一契機を一時的に特に抽き出し...
波多野精一 「時と永遠」
...抽き出される自己性の契機は生に形相を與へそれの性格を決定するもの...
波多野精一 「時と永遠」
...彼女がちやうどヘレン・バーンズのを抽き出したところへ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...何か永久性のある精神的なもの(これこそ本當の現實なのでありますが)を抽き出さうとする困難な仕事...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...また葉を出しこの葉は水面上に抽き出ずるのであります...
牧野富太郎 「植物記」
...起つて架上より数巻の書を抽き出し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...胃液がその栄養分の微量までも抽きだしてしまい...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...普遍性を抽き出して...
横光利一 「旅愁」
...しかしもしこの物語からある部分を抽き出して鑑賞するならば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索