...お庄は母親が、売るものと持って行くものとを、丹念に選(え)り分けて、しまったり出したりしている傍(そば)に座り込んで、これまでに見たこともない小片(こぎれ)や袋物、古い押し絵、珊瑚球(さんごじゅ)のような物を、不思議そうに選り出しては弄(いじ)っていた...   
徳田秋声  「足迹」 
...二つ枕をならべた押し絵のような夜の静かさ...   
室生犀星  「童話」 
...押し絵の羽子板のようにふくれあがっていたことだけはたしかに見たことがあるように思う...   
山本禾太郎  「抱茗荷の説」 
...僅かばかり来る作米と漢学のお礼のほかはお母様の押し絵や針仕事で立てておられましたので...   
夢野久作  「押絵の奇蹟」 
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