...そして二人は押し合いへし合いしながらがたがたと小さい階子段をかけ上って行った...
有島武郎 「フランセスの顔」
...押し合いへし合い狭いところにいがみ合ってるように聞こえる...
伊藤左千夫 「廃める」
...何十人という座頭が押し合いへし合いしながらそれを渡るのだ...
梅崎春生 「風宴」
...露地の中は人が押し合いへし合いする程...
梅崎春生 「風宴」
...まるで檻の中に犇(ひしめ)きあう大蜥蜴(おおとかげ)の群(むれ)のように押し合いへし合いしているのです...
海野十三 「崩れる鬼影」
...入口からあふれるほど一ぱいのお客が押し合いへし合いしながら立って見ていて...
太宰治 「姥捨」
...汗だくで押し合いへし合い...
太宰治 「東京八景」
...禿(は)げ頭の宿屋のオヤジ等々……村中のありとあらゆる階層が押し合いへし合い眼白押しに周囲を取り繞(ま)いていたが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...そこへ来て押し合いへし合いしている群集に取巻かれた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...その上に押し合いへし合いお互いに運動を妨害するから...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...之を押し止めた僧侶達と押し合いへし合いしている間に...
戸坂潤 「社会時評」
...押し合いへし合いしている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...歩(あゆみ)板の上から階子段の下まで押し合いへし合い...
山本笑月 「明治世相百話」
...蛙たちはあとから押し合いへし合い追っかけます...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...ウジャウジャと押し合いへし合いながら巣喰っている...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...芋を洗うように……もしくは洗われるように押し合いへし合い...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...互に押し合いへし合いました...
夢野久作 「鼻の表現」
...例の用心棒連はその押し合いへし合いしている中に数珠(じゅず)つなぎになってうなだれている...
夢野久作 「冥土行進曲」
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