...彼女が持っているバッグには抹香の香りがする...
...寺院で抹香をたいて祈りを捧げる...
...味噌汁に抹香を加えると風味が増す...
...抹香の香りが好きで、お香をたいてリラックスする...
...抹香入りの化粧品を使うと肌がしっとりする...
...抹香の製造販売をしている葬具屋が...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...抹香の製造販売もしているらしい事が判ったんだ...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...この『心経』は決して抹香(まっこう)臭い...
高神覚昇 「般若心経講義」
...抹香(まっこう)...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...それから彼にはもう一つ別の楽しみがあって、いつとはなくだんだんそれが癖になってしまっていたが、それはつまり毎晩ポケットから診察でかせいだ紙幣を引っぱり出してみることで、日によると黄いろや緑いろのお札(さつ)が、香水だの、酢だの、抹香だの、肝油だのとりどりの匂いを発散させながら、方々のポケットに七十ルーブルから詰まっていることがあった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...大きな抹香鯨(まっこうくじら)だった...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...アメリカ人たちは抹香鯨を逐うて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...抹香の煙が立ち昇っていた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...いやに抹香くさいわね...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...抹香くさいまでは...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...思いもよらず押寄せていた抹香鯨(まっこうくじら)...
中里介山 「大菩薩峠」
...抹香と唐辛子に燻(くす)べられて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この上は抹香(まつかう)臭いお盆を待つばかりといふ頃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...抹香臭い一式の道具を撤すると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...馬糞(まぐそ)臭い抹香(まつかう)を一升五合ばかりも焚き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分は抹香くさくなっちまうんですかね?」「なるほど...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...どうも少し抹香臭いように感じ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...清潔な趣味に禅宗の和尚の人柄が匂い出ていて抹香(まっこう)臭なく...
横光利一 「夜の靴」
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