...僕は心弱くそれを抹殺する氣はない...
太宰治 「道化の華」
...抹殺する...
谷譲次 「踊る地平線」
...その二つを抹殺することによって...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...しづかな、電光の、抹殺する、まるで夢のやうな兇行だから市街に自動車は平氣ではしりどんな平和だつてみだしはしない...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...僕は価値そのものを抹殺する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...連合国は日本国民を抹殺することに相談をきめて...
久生十蘭 「だいこん」
...大量に俘虜を抹殺するような最悪の事態が起きても...
久生十蘭 「ノア」
...遠慮なく孝助と克巳を抹殺するだろう...
久生十蘭 「ノア」
...私は名簿を抹殺する目的で転出したのだと...
久生十蘭 「ノア」
...張作霖を抹殺するには...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...本尊を抹殺するには...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...若しも然(しか)らんには我輩は記者の推察を抹殺する者に非ず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...慌てゝそれを抹殺することは困難ではなかつた...
牧野信一 「冬の風鈴」
...今日の反主知主義の思想の殆どすべてはこのように幸福論を抹殺することから出発しているのである...
三木清 「人生論ノート」
...歴史から抹殺する勇気を持てよ...
柳宗悦 「工藝の道」
...やがて戰爭が文明を抹殺するであらうと眞劍に憂へてゐるのである...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...ところでマユミの両親をこの世から抹殺する手段といったら...
夢野久作 「巡査辞職」
...十七歳の出陣説を抹殺する有力な確証でもなければ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索