...一抹(いちまつ)の朝霞(あさがすみ)...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...抹茶(ひきちゃ)...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...抹殺(まっさつ)すべきだと言った...
高見順 「いやな感じ」
...その名の示すごとく丁抹(デンマーク)の人である...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...象牙をも欺(あざ)むく色白の額ぎわで巾の狭い緋の抹額(もこう)を締めていたが...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...金モールの抹額(もこう)をつけた黒帽を眉深(まぶか)にかぶッていた...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...やがてただ一抹(いちまつ)の薄い煙になってやがて消えてしまった...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...細字を以て『六国史(りっこくし)』云々と乱抹(らんまつ)せるものあり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
......
仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...家中が抹香(まっこう)臭くなっておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その時心を走つた一抹の寂しさがあつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...丁抹の落魄した若い貴族マルテ・ラウリッヅ・ブリッゲが巴里に漂着して...
堀辰雄 「ハイネが何處かで」
...下(しも)三字を塗抹して「二月」と改めてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此(この)恨は初め一抹の雲の如く我(わが)心を掠(かす)めて...
森鴎外 「舞姫」
...まったく霊魂は、この敵を恐れる限りとうてい落ちついていることはできないが、ひとたびこれに対して覚悟ができれば(もっともそれはいわば人間わざを凌駕することであるが)、そうなれば、もう、不安も苦悶も、恐怖も、一抹の不快も、ここには宿ることができないぞ、と威張ることができるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ウェスタ等の神々を抹殺した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その五十幾歳を一期として死んで行く間際に当って一抹の哀愁の場面が点綴(てんてつ)されることになったのはコトワリセメて是非もない次第であった...
夢野久作 「近世快人伝」
...岸に並ぶもろもろの山も森もすべて一抹の影を帯ぶる事なく...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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