...影は刻々にその以前の姿態と心持とを塗抹し...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...本質と現象との弁証法的統一を抹殺して了うのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...さっきから述べて来たような引用抹殺のポーズは...
戸坂潤 「読書法」
...抹香くさいまでは...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...朱線ヲ引キ胡粉デ抹消〕十月八日...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...一抹の陰影があることは疑いもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...アメリカは日本民族を抹殺してしまうつもりなのね」長謙さんがびっくりしたようにいった...
久生十蘭 「だいこん」
...大衆文学の特質を抹消するものではなく...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...この地球の表面(おもて)から抹殺されるだけのことだ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...理性の色彩を抹殺せむ用意」とかつて喝破せられしもまた...
正岡容 「寄席行燈」
...この現代哲学の一つの特徴が幸福論の抹殺と関聯(かんれん)しているということである...
三木清 「人生論ノート」
...われわれはゴーリキー礼讚における狡猾な党派性の抹殺をあばかなければならぬ...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...「裸婦」十八回より二十四回まで七回分約二十五枚を抹殺した...
山本周五郎 「青べか日記」
......
夢野久作 「猟奇歌」
...一抹(いちまつ)...
吉川英治 「三国志」
...その一抹(まつ)な危惧は...
吉川英治 「私本太平記」
...光秀はなお一抹(いちまつ)の弱味を抱(いだ)かずにいられなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...一抹の妖雲にも似た昼霞が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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