...三十人をこの世から抹殺(まっさつ)しています...
江戸川乱歩 「影男」
...しかも眉に一抹の哀切な愁を漂わせつつ降壇した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...丁抹乙女憧れのお方と踊る光栄さ! 男らしいお胸に顔を寄せて...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...全丁抹憧れの人言々血を吐く手紙というのはこれを指すのであろう...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...一抹(いちまつ)の血がのぼると...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...一抹の残滓をも残さざらんことが望まれるばかりである...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...荘子(そうし)既に塗抹詩書(とまつししょ)の嘆(たん)をなせり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...抹殺する必要がある...
蜷川新 「天皇」
...その優(すぐ)れた音楽は抹殺する由(よし)もなく...
野村胡堂 「楽聖物語」
...抹殺(まっさつ)博士という綽名(あだな)で呼ばれたことは...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...大衆文学の特質を抹消するものではなく...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...同時に褒めすぎることによって一抹の不安を感じさせた...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...抹茶は余り難有(ありがたく)思いません...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...堕胎剤を用いて将来の人間を抹消し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...何の苦心もなく一抹(いちまつ)したかのような墨画(すみえ)の蕪(かぶら)であったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...一昨年の茶業組合の統計でしたが、なんでも、抹茶の使用量は、名古屋だけで、一日五十貫ということでしたが」と、松尾宗匠の話であった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そうして抹香(まっこう)の氷室(ひむろ)へ入れて冷却する必要もあった...
吉川英治 「源頼朝」
...一抹の哀愁にとらわれて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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