...屈(かが)むが膝を抱く...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...間男が抱くと泣きやむ気の毒さとんだ怪現象である...
海野十三 「江戸推理川柳抄」
...私は彼に対して恋の競争者として敵意を抱く前に...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...他は民衆に望みを抱く...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...蝮蛇の卵を懷中に抱くもの也...
竹越三叉 「深憂大患」
...わたしの無量の幸福……(彼の膝(ひざ)を抱く)たとえ一時間でもあなたに棄(す)てられたら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...はるが台所から出て来て、子供を抱く...
豊島与志雄 「理想の女」
...文字に親しみ過ぎてかえって文字に疑を抱くことは...
中島敦 「文字禍」
...懐(ふところ)に抱く珠の光りを夜(よ)に抜いて...
夏目漱石 「虞美人草」
...そんなエテ物を抱くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...疑いを抱くことはない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...或る不満を抱くに相違ない...
宮本百合子 「感情の動き」
...僕が君達に対して抱く怒りは...
三好十郎 「俳優への手紙」
...抱くんならちゃんと抱いてな」と日本語で女はいう...
山川方夫 「その一年」
...詩も亦(また)牝鶏(めんどり)が卵を抱く様に或(あ)る孵化(ふくわ)の時日を要するものなんでせう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...凶気を抱く者があるかと思われます」「そうだろう」「なにかお心あたりがおありでございますか」すると董卓は...
吉川英治 「三国志」
...かかる悪思想を抱くやからは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...無数の人々の抱く理想によって作り上げられて来た「理想人」の姿にほかならぬとも言い得られよう...
和辻哲郎 「孔子」
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