...抱き上げると一層苦しげに体を藻掻くので此の一両日は抱かなかつた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...うしろから抱き上げるようにして歩かせ...
太宰治 「貨幣」
...二人が、倒れかかるのを、抱きとめて「先生」と、叫んで、抱き上げると、二人が、よろめくくらいに、急に身体が軽くなっていた...
直木三十五 「南国太平記」
...本当に感謝するワ」この美しい女優を抱き上げるように...
野村胡堂 「踊る美人像」
...お菊さん」新八郎はもう一度お菊を抱き上げるように...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...下からお松の身體を抱き上げると銅鑼(どら)を叩いて居た男が上から手を出して引上げた――が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この野郎がお菊の死骸を抱き上げる前に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...抱き上げるやうにして家の中へ入れてやりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何にか變つたことでもあるのか」平次は娘の死骸を兩手で抱き上げるやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手を貸しな」八五郎が頭の方を抱き上げると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎は抱き上げるように隣りの六畳に移しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...母は今年三つになった子供を膝(ひざ)の上に抱き上げるだろう...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...死骸の首を抱き上げるように――「まぎれもない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...抱き上げるとこの猫にはよい薫香(たきもの)の香が染(し)んでいて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...両手にそれを抱き上げるではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...」参木は宮子のピジャマの足を掬(すく)うように抱き上げると...
横光利一 「上海」
...訶和郎は石塊を抱き上げると...
横光利一 「日輪」
...彼女は入口に倒れている訶和郎(かわろ)を抱き上げるとそこから動こうともしなかった...
横光利一 「日輪」
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