...一応披見致候処中々面白く小生は感服致候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...いかに大字(だいじ)な書物をも披見(ひけん)せしめぬ程度のものであった...
夏目漱石 「門」
...文政時代の刊行物たる『江戸名所図会』を披見すると...
正岡容 「巣鴨菊」
...その一巻の披見、雪之丞にお許し、お止まり下さい」雪之丞は、伝書を受け取ろうと、伸べた手を、思わず引いたが、師匠一松斎は、ただ静かな瞳を、平馬に向けただけだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...順に従い、御披見を、先ず拙者に許されますよう、平にお願いいたしまする」武道の執念(しゅうねん)、栄辱(えいじょく)の憤恨(ふんこん)、常日頃の沈着を失った平馬は、いまは、両眼に、大粒な口惜し涙を一杯に浮かべてさえいる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...堀は訴状を披見(ひけん)した...
森鴎外 「大塩平八郎」
...書付を取出して披見した...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...「これはどういうものだ」「まず御披見を願います」大和守は杯を置いて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「老中諸侯において御披見が願いたいと云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...此の巻物の披見は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...先(ま)づ其の絵巻物を披見して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...前日呉一郎が絵巻物を披見しつつ腰かけいたりという石は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...披見(ひけん)を促した...
吉川英治 「三国志」
...玄徳はそれを披見(ひけん)して...
吉川英治 「三国志」
...披見をおゆるし下されませ」「えっ...
吉川英治 「私本太平記」
...披見(ひけん)いたした...
吉川英治 「新書太閤記」
...御披見(ごひけん)を」長政はそれを差し出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...――まず御披見(ごひけん)を」「お...
吉川英治 「新書太閤記」
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