...一応披見致候処中々面白く小生は感服致候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...二十九日御差立の貴札(きさつ)昨夜披見(ひけん)致候...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...いかに大字(だいじ)な書物をも披見(ひけん)せしめぬ程度のものであった...
夏目漱石 「門」
...その一巻の披見、雪之丞にお許し、お止まり下さい」雪之丞は、伝書を受け取ろうと、伸べた手を、思わず引いたが、師匠一松斎は、ただ静かな瞳を、平馬に向けただけだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さらさらと一通り披見せしが...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...「おたずねの御用件は」「御披見ねがいます」こう云って秀之進は校川宗兵衛からの添書をさしだした...
山本周五郎 「新潮記」
...とにかく御披見を願います...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「これはどういうものだ」「まず御披見を願います」大和守は杯を置いて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「老中諸侯において御披見が願いたいと云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...此の巻物の披見は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...玄徳はそれを披見(ひけん)して...
吉川英治 「三国志」
...ついに“置文(おきぶみ)”の披見なく...
吉川英治 「私本太平記」
...腹をすえて御披見なされよ」と...
吉川英治 「私本太平記」
...置文を御披見なされた折...
吉川英治 「私本太平記」
...御披見(ごひけん)を」長政はそれを差し出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...――まず御披見(ごひけん)を」「お...
吉川英治 「新書太閤記」
...念のため披見(ひけん)してごらんなさい」又四郎からそれを渡された...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...つぶさに披見(ひけん)するも如何(いかが)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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