...』とお柳も披(はだか)つた襟を合せ...
石川啄木 「鳥影」
...しかしこのとき隆夫は、父親のおどろきとなった素因(そいん)のすべてを知っているわけではなかった、披は、まだ霊魂界のことについては、ほんのわずかのことしか知らないのであった...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...披(ひら)いて読む事は殆どない...
辰野隆 「愛書癖」
...披(ひら)いて御覧になりましたら...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...知人の家の結婚披露(ひろう)の宴に出席する...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...結婚の披露(ひろう)...
寺田寅彦 「田園雑感」
...結婚式にも披露の席にも出席致しました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...美禰子の結婚披露(ひろう)の招待状であった...
夏目漱石 「三四郎」
...聖(サント)ジャンの祭日にちなんだ大饗宴があると披露されたにより...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...かの帳を披(ひら)き...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...象皮を披(ひら)き横に一槍を把(と)る云々...
南方熊楠 「十二支考」
...右近衛府(うこんえふ)の士官が宿直者の名を披露(ひろう)するのをもってすれば午前二時になったのであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...取締役はそれを披いて...
森鴎外 「最後の一句」
...「おたずねの御用件は」「御披見ねがいます」こう云って秀之進は校川宗兵衛からの添書をさしだした...
山本周五郎 「新潮記」
...孔明は、一夜盛宴を張って、恩賜を披露し、あわせて将士の忍苦精励をなぐさめた...
吉川英治 「三国志」
...御披露に及ぼうと思うている」「城は陥ちましょうか」「陥ちないでどうする」「失言しました...
吉川英治 「新書太閤記」
...きょうは三法師の承祖披露(しょうそひろう)の祝日である...
吉川英治 「新書太閤記」
...一片の山地図を出して披(ひろ)げた...
吉川英治 「新書太閤記」
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