...それは抜け道をして...
海野十三 「恐怖の口笛」
...そんな不用心な抜け道があったのであるか...
海野十三 「深夜の市長」
...この抜け道から、犯人は事務所へ出はいりしたことが分かった...
海野十三 「超人間X号」
...どこまで行っても抜け道のない...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...床下の抜け道をくぐって来た...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...曖昧にされいつも抜け道を気にしている処の唯物論である...
戸坂潤 「辞典」
...とうにその抜け道を見つけてるんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...恐ろしい八幡(やわた)の藪知(やぶし)らずの抜け道へ入り込んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...抜け道なのか分からないような或る小径に又しても踏(ふ)み込(こ)んでしまった私は...
堀辰雄 「美しい村」
...その抜け道を通ってみることにした...
堀辰雄 「三つの挿話」
...泥棒の抜け道か何かの地下道か」「しっ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...とは、流石(さすが)に知らぬ、長崎屋、浜川が、露地を出て、かごに乗ったのを見ると、ニタリと、白い歯をあらわして、闇に笑って、「ふうむ、広海屋に先ばしりをして、告げ事をしようというのだな! おのれ、にくい奴だ!」――だが、何の!と、いうように、忽(たちま)ち、ぐるりと、尻をはしょると、目あての、竜閑町を差して、これは細い抜け道から、抜け道を、夜のけもののようなすばやさで、走り出した...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あとは地下線と高架線よりほかに抜け道がないとは...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...しばらく」と曲ってゆく孟宗藪(もうそうやぶ)の抜け道を追って...
吉川英治 「江戸三国志」
...横へぬけ道ができているからたしかに間道(かんどう)です」「なに抜け道になっているとか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...本道以外の抜け道にも充分兵を配しておくべき当然な御用意が欠けていたのではございませぬか」「たわけめが...
吉川英治 「新書太閤記」
...こいつあどうもそのほうがよっぽどネタになるかもしれねえ」傘をほうって抜け道へ出る...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こッそり夜遊びに出る抜け道が一つあるんで」「よしッ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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