...どこにどんなかくし戸や抜け道があるかも知れないよ」戸山少年は...
海野十三 「超人間X号」
...あの石庫に秘密の抜け道を造っておいた...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...これは如何(どう)してもその抜け道を利用して何んとかこの場を切り抜けて始末をせんければならないと師匠東雲師が先に立って...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼は町内のそうした抜け道を五本の指のようによく知っていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼はその抜け道の秘密な二つの戸を繕わせた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...参宮の抜け道へは近い粗末な茶店に...
中里介山 「大菩薩峠」
...抜け道を通ることのみがその本職であった百蔵は...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度はちょっと抜け道がねえのでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...抜け道のお稲荷(いなり)さんの宮の中へ這入って行った...
林芙美子 「泣虫小僧」
...古本屋と蕎麦(そば)屋との抜け道のことが臨検の時に警官の注意をひかなかったり...
平林初之輔 「日本の近代的探偵小説」
...抜け道なのか分からないような或る小径に又しても踏(ふ)み込(こ)んでしまった私は...
堀辰雄 「美しい村」
...その抜け道を通ってみることにした...
堀辰雄 「三つの挿話」
...いかにも秘密に充(み)ちたような抜け道(?)をたった一遍きりしか通ったことのないのは...
堀辰雄 「三つの挿話」
...その姿は抜け道へ外(そ)れてしまったので...
吉川英治 「江戸三国志」
...見付から横山町の抜け道にはいります...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼も自分と郎党ぐるみ八騎ほどでとぼとぼ抜け道をたどり出した...
吉川英治 「私本太平記」
...本道以外の抜け道にも充分兵を配しておくべき当然な御用意が欠けていたのではございませぬか」「たわけめが...
吉川英治 「新書太閤記」
...陰気ではあるが家並(やなみ)の悪くない抜け道にあったが...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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