...抜け目のない世話女房になるくらいの事はなんでもなかった...
有島武郎 「或る女」
...そういう我ながら抜け目のない計算でした...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...その抜け目のない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...というのはそのまじめくさつた表情の影に抜け目のない機敏さがひそんでいるような気がしたからであつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...しかしどこか抜け目のない彼女はいつもの(とぼ)けたやうな調子で答へた...
徳田秋聲 「老苦」
...――しかしいっそう抜け目のない他の人々は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...抜け目のない者らは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...死人の皮を剥ごうという抜け目のない奴であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこは抜け目のない変装ぶりに...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんとなく抜け目のないうちにも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...非常に実利的で利殖に抜け目のない人物でありながら...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...貴方はあたしと夕食をして」彼女は抜け目のない様子で言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そんなほうには抜け目のないやつだから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...抜け目のない女店主が目をつけた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...声を大にして言える」「ではメイフィールドが抜け目のない悪党だとご存じでしたか」「ラルフ君...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...その背後と正面には抜け目のない東京市政の有力者が立っていたというのだから...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...琉球王は抜け目のない奴じゃよ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...お前さんよりもっと抜け目のない女たちが...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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