...不読書の遺伝の抜け切れない先生たちだ...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...総て我々年輩のものは誰でも児供の時から吹込まれた儒教思想が何時まで経っても頭脳の隅のドコかにこびり着いていて容易に抜け切れないものだ...
内田魯庵 「二葉亭四迷」
...それだけ従来の国文型が抜け切れない処があった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...あるいは俗文を漢訳したり漢文を俗訳したりした癖が抜け切れないで...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...何処まで行っても下町情調が抜け切れない...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...この歳(とし)になってもまだ抜け切れない庄造は...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...此の歳になつてもまだ抜け切れない庄造は...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...此の歳になつてもまだ抜け切れない庄造は...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...まだ抜け切れない書生言葉のうちにも上方訛(かみがたなま)りのアクセントが...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...それだけは「教育」で抜け切れない「野性」の名残(なごり)であろう...
寺田寅彦 「高原」
...いつまで経ってもこの貧乏から抜け切れないのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...子供らしさの抜け切れない十四の娘には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長患いのために年頃になってもまだ子供から抜け切れない一人娘の初枝と...
堀辰雄 「菜穂子」
...悪い文学々生の臭気が抜け切れない彼である...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...それは脳髄で考える癖がまだ抜け切れないからだよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まだ身体から抜け切れないうちに...
夢野久作 「眼を開く」
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