...勘定を払はず二人で抜け出すのも訳無しだと思つたからである...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...ひそかに死骸を抜け出すと...
芥川龍之介 「尾生の信」
...しかし室(へや)を抜け出すには生憎(あいにく)彼の位置が入口より遠い奥にあるので...
海野十三 「流線間諜」
...抜け出す道はなくなっていたのでございます」「妙ですね...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...とも角もその穴から全身抜け出すことが出来るのだ相です...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...永久に抜け出す見込のない闇の中に...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...まもなくルーシィは群から抜け出すことができた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...そこで博士はこの反省の煉獄を抜け出すために...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...誠一が裏から抜け出すような子になったのか! ああ!男子はいつも正門から出入りすべきものぞとは私の小さい時から守ってきた言葉...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...抜け出すようにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...白骨を抜け出すには抜け出したが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを抜け出す分には何でもありませんから...
中里介山 「大菩薩峠」
...深い淵(ふち)を滑(すべ)るように抜け出すと...
夏目漱石 「虞美人草」
...親分に聴いて貰いたいことがあるんだが――」「…………」「実は倅が梅吉に身代りを頼んで囲いを抜け出すのは昨夜(ゆうべ)に限ったことじゃないそうで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...抜け出すことが出来るのぢやけれど...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...窮地から抜け出す方法は当分ない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...やすやすと抜け出すことの出来た雪之丞...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...下男と雇婆(やといばば)の寝息を覗(うかが)いながら屋敷を抜け出すと...
夢野久作 「斬られたさに」
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