...もう一度庭を向うへ抜けると...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...抜けるほど色が白い...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...反(かえ)って危険を抜けることができ...
海野十三 「少年探偵長」
...子供がそれをすっぱ抜けるか...
太宰治 「十五年間」
...ドミトリイがそばを駆け抜ける拍子に...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...通り抜ける人たちの下駄の歯に小径(こみち)は縦横に踏開かれ...
永井荷風 「日和下駄」
...目から鼻へ抜けるような小倅でございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...敬太郎(けいたろう)は錦町へ抜ける細い横町を背にして...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...東海坊はそっとスッポンへ抜ける仕掛けだったのさ」「えッ」「そいつが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...眼から鼻へ抜ける才気と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...汝達(おみたち)のことばかりで泣くのではない」「口賢(くちかしこ)くいい抜けるな...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...切り抜ける事を悟れぬ愚かな男に過ぎなかったのであろうか...
松永延造 「職工と微笑」
...牛込余丁町の方へ抜けるとこには...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...ゆるい勾配の畑をかなり行き抜けると小高くなった往還を越えた向うがもう山田の家で...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...そこから線路伝いに四五町ほど続いた高い堀割の間を通り抜けると...
夢野久作 「木魂」
...中身は抜けるという卑俗(ひぞく)な道理を...
吉川英治 「新書太閤記」
...腕が抜けるか離すかとばかり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...私にとっては一つの憂愁を切り抜ける事はいくらかの成長になります...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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