...「おい、ねじが抜けるよ...
海野十三 「もくねじ」
...馬道から芝居町(しばいまち)へ抜けるところへ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...大卓子(テーブル)等のゴタゴタした調度の間を通り抜けると...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...私は膝の力が抜けるのを感じ...
永井隆 「長崎の鐘」
...そう容易(たやす)く焼け抜けるとも思われないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...白檜の林をくぐり抜けると...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...また木曾へ抜けるにしても...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...五回続けてスペードのエースを撃ち抜けることを証明して見せたところで」彼が言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...このうちのどれです? ごぞんじなら教えてください」春に寄す亀(かめ)ヶ谷(やつ)のトンネルを抜けると...
久生十蘭 「あなたも私も」
...まさしく天の底が抜けるかとばかり...
正岡容 「小説 圓朝」
...墓地を抜けると、一歩一歩眼界が拡がって、冴(さ)えた朝日は滑(なめら)かな海を明るく照らしていたが、咋夕の不快な記憶が彼れの頭から消えなかった...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...あれから小淵沢へ抜けるか長坂へ下るか...
三好十郎 「樹氷」
...全身を走り抜けるのをおぼえた...
山川方夫 「菊」
...下るな……と感ずると字の力が抜ける位にまで敏感になって来た...
夢野久作 「鉄鎚」
...この特殊な千鶴子の母との苦境を切り抜ける自然の力だと思うのだった...
横光利一 「旅愁」
...中身は抜けるという卑俗(ひぞく)な道理を...
吉川英治 「新書太閤記」
...東海道へ突き抜ける』『ウム...
吉川英治 「夏虫行燈」
...燦々と輝く電燈を吊した新興商店街を抜けると...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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