...当日も散歩をしたばかりだと云い抜けることが出来る...
江戸川乱歩 「心理試験」
...柏の木の前を通り抜けると...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...夫婦が仲良くすると、あたら男盛りも、腕の力が抜ける、とおっしゃった...
太宰治 「新釈諸国噺」
...気に入ったとなると膝(ひざ)が抜けるまで着殺してしまう...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...どうかすると無作法な玉よりもはげしい音を立ててやっとくぐり抜ける事もあった...
寺田寅彦 「子猫」
...目から鼻へ抜けるような小倅でございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...この目から鼻へ抜ける山出しの少年を利用して...
中里介山 「大菩薩峠」
...大正初年、私が初めて訪れた頃のこの谷は、ひっそりとして人気が薄く、愛本で谷にはいって、内山を抜けると、もう村里はない...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...背後へ突き抜けるわけではないか」「フーム」ガラッ八は唸(うな)りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...万事は結局うまく切り抜けるだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...水路はところどころ隧道(トンネル)になっていたが中腰になればくぐり抜けることができた...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...ヤクツク人は又土地を通り抜けるものにも補助をして遣る事がある...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...狭い巌石の下の道を走り抜ける...
森鴎外 「山椒大夫」
...子供はこの草を口に入れると歯が抜けるなどと嚇(おど)されており...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...そうして燈火(あかり)も何もつけない短かい廊下を通り抜けると正面の真暗(まっくら)な室(へや)のマン中に立たされた...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...どこから抜け出したものだろう」「この奥庭を突き抜けると...
吉川英治 「剣難女難」
...彼の腕の根が抜けるか...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかもその悪業から抜けることができない宿命かと吐息(といき)をついていると...
吉川英治 「親鸞」
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