...徐々に膨れ上がって表面にまき散らした乾いた粉を通り抜ける...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...水槽の間を抜けることになるから...
海野十三 「千早館の迷路」
...抜けるように色が白い...
太宰治 「古典竜頭蛇尾」
...沈々と更け行く凍(い)てついた雪の街上を駈け抜ける人の跫音(あしおと)...
橘外男 「生不動」
...肌(はだ)が抜ける程真っ白なので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それを通り抜けると...
種田山頭火 「行乞記」
...いつのまにか宮の裏へ抜けると...
寺田寅彦 「写生紀行」
...力にした草の根が抜けると一堪(ひとたま)りもなく転々(ころころ)と下へ落ちました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかにしてこの危機を切り抜けるかという問題で...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...ちょうど谷中の町を横切って根津(ねづ)へ抜ける石橋のそばである...
夏目漱石 「三四郎」
...路地へ抜ける木戸はバタバタになって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前の掛けた縄なんか抜けるのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...岩井通保と手に手をとってお茶ノ水の土手へ抜ける地下の暗道を通り...
久生十蘭 「魔都」
...歯の抜ける夢みると友人知人に不幸ありとの占ひは...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...先っきやったばかりの「弥次喜多」又やるのが気の抜けること...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...だまつて人の垣(かき)をくぐり抜けると...
槇本楠郎 「プールと犬」
...これも急場を切り抜けるためのアルバイトではなかったろうか...
武者金吉 「地震なまず」
...知らん顔して通り抜けると小屋の片隅の...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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