...三升樽の口栓(くち)の抜けないのを...   
石川啄木  「刑余の叔父」 
...だからして簡単には正面が抜けない...   
石原莞爾  「最終戦争論」 
...これは抜けない」「アノもし...   
海野十三  「棺桶の花嫁」 
...「手では抜けないよ...   
鈴木三重吉  「桑の実」 
...建(たける)が抜けない刀を抜こうとして...   
鈴木三重吉  「古事記物語」 
...然(しか)しまだ籍が抜けないのに態々(わざ/\)離婚訴訟の渦中に飛び込んでその女の旅先までも追ひゆき...   
薄田泣菫  「茶話」 
...なかなかにこのダス・ゲマイネという泥地から足を抜けないもので...   
太宰治  「もの思う葦」 
...その日一日ぢゆう抜けないのであつた...   
谷崎潤一郎  「猫と庄造と二人のをんな」 
...左の下あごの犬歯の根だけ残っていたのが容易に抜けないので...   
寺田寅彦  「自由画稿」 
...その気分が中々抜けないらしい...   
古川緑波  「古川ロッパ昭和日記」 
...どうも鼻風邪が抜けないので...   
古川緑波  「古川ロッパ昭和日記」 
...あまり久しかったゆえに今もその癖が抜けないのである...   
柳田国男  「雪国の春」 
...ブル根性が死んでも抜けない人種だと云い得るようである...   
夢野久作  「街頭から見た新東京の裏面」 
...毛唐等あみんなそうしてるんだぜ……みんな一緒にしちゃ息が抜けないからな...   
夢野久作  「暗黒公使」 
...その程度の人間の肚が見抜けない官兵衛ではないから...   
吉川英治  「黒田如水」 
...容易に抜けないからであった...   
吉川英治  「三国志」 
...ところが、ここに冀県(きけん)の城一つだけが、よく支えて、容易に抜けない...   
吉川英治  「三国志」 
...抜けない約束のものとなったでしょう?ご存じはございますまい...   
吉川英治  「鳴門秘帖」 
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