...次の書斎を抜けるとまた北向きの縁で...
泉鏡花 「婦系図」
...だからとうとう抜け出したの...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...そして、そこへ逃げ込んだなら、何処へ抜けて、何処へ落ちつくか、それは、仲間の約束が定まっていた...
直木三十五 「南国太平記」
...抜け出すようにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...早くも大八車をすり抜けた途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...ともかくもと抜け出でた布団の穴に...
夏目漱石 「草枕」
...するすると抜け出したので...
夏目漱石 「明暗」
...二人は人ごみのなかを抜けて百貨店へ這入つて行つた...
林芙美子 「朝夕」
...藤一郎は何時の間にか雑沓を抜けて...
原民喜 「少年」
...非常梯子をつたって自分のアパートから抜けだしているんだ...
久生十蘭 「金狼」
...アカーキイ・アカーキエウィッチはその主婦にさえ気づかれないで台所を通り抜けて...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...この祭いつも卯の花くだしにて鶯(うぐいす)も老て根岸の祭かな修復成る神杉若葉藤の花引き出だす幣(ぬさ)に牡丹の飾り花車(だし)筍(たけのこ)に木の芽をあへて祝ひかな歯が抜けて筍堅く烏賊(いか)こはし不消化な料理を夏の祭かな氏祭(うじまつり)これより根岸蚊(か)の多き(五月十八日)十○前にもいふた南岳(なんがく)文鳳(ぶんぽう)二人の『手競画譜』の絵について二人の優劣を判じて置いたところが...
正岡子規 「病牀六尺」
...あなたが出し抜けにわたくしの側へ現れておいでなすったのですね...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...ねじくれていようと跛であろうと腰が抜けていようと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...たまたま一本の歯が抜け落ちて...
柳田国男 「故郷七十年」
...労(つか)れはすっかり抜けていない...
山本周五郎 「青べか日記」
...帯の結び目にも抜け身を工夫している盗賊の寄り合いです...
吉川英治 「江戸三国志」
...楼門の向う側へ馳け抜けるところだった...
吉川英治 「三国志」
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