...腰抜けじゃ...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...ひっくりかえりそうになっては立て直って切り抜けて行くあの船の上の事を思うと...
有島武郎 「或る女」
...此の抜け出す蒸気は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...冷たい戦慄(せんりつ)がするどく奔(はし)り抜けた...
梅崎春生 「日の果て」
...そんな不用心な抜け道があったのであるか...
海野十三 「深夜の市長」
...小牛田から日本海のほうに抜け...
太宰治 「たずねびと」
...其の子供達と同じように裏木戸の潜りを抜けて構えの中へ這入った...
谷崎潤一郎 「少年」
...そこを通り抜けて...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...あられもない男装して神尾の家を抜け出したことの一部始終は...
中里介山 「大菩薩峠」
...なかなか抜け目のない奴だと見直さないわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが毎秒数十個も人間の身体を突き抜けているのであるが...
中谷宇吉郎 「吉右衛門と神鳴」
...夕方になってもまだ津軽(つがる)海峡沖を抜け切らなかった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...南樺太の恵須取山の旧火口へ抜ける...
久生十蘭 「地底獣国」
...レイバーンの額縁から抜け出たかのようです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...街を駆け抜けて行つた...
牧野信一 「山彦の街」
...斬り抜けた闇太郎...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...桜田門外は斬合いの姿勢なんとなく間が抜けて必死の勢いが見えぬと不評...
山本笑月 「明治世相百話」
...そこにも抜け出られるようなところが一つもありません...
夢野久作 「オシャベリ姫」
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