...どこからか息がすうすう抜けているような...
海野十三 「海底都市」
...山塞を抜けでたのが...
海野十三 「少年探偵長」
...器用にすり抜けて急ぎ足にすたすたと歩を早めた...
薄田泣菫 「茶話」
...窓縁にしがみついた指先の力が抜けたとたんに...
太宰治 「雪の夜の話」
...義姉が庭の手入れの仕事をやらせているのです」マルベリの茂みを通り抜けると...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...絶体絶命で脇差へ手をかけながら左へ飛び抜けたがんりきの右の手を...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角がかえって力抜けがしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...緩く挾んでおけば抜け出るし...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...間抜けな掛合噺(かけあいばなし)のような事を言っているのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どこか気抜けがしているようにも見え...
広津柳浪 「今戸心中」
...京都で馬鹿受けした後だけに拍子抜け...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お山の裏へ抜けて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...睡(ねむ)れば三尸(し)という虫が人間の身から抜け出して...
柳田国男 「年中行事覚書」
...抜け作野郎」「ごめんだよ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...よしよし……わかったわかった……安心して帰れ……三平は張り合い抜けがしたように三人の警官の顔を見まわした...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...「貴様等の秘密行動は一から十まで俺の耳に筒抜けなんだぞ...
夢野久作 「ココナットの実」
...日本の巷間(こうかん)に伝うる轆轤首(ロクロクビ)もしくは抜け首と称せらるる怪談なり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ここから絶えず抜け出る工夫は躍起となってしているにもかかわらず...
横光利一 「作家の生活」
便利!手書き漢字入力検索