...これは火を上へ抜かすので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...腰を抜かすなどといふ醜態を示す事は無かつた...
太宰治 「お伽草紙」
...それを負けろなんてお前が無理だと抜かすんだ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...政党の領袖で候のといつて居る手合でもイザとなると腰を抜かすに極つて居る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「白々しいことを抜かすなっ」庄吉が...
直木三十五 「南国太平記」
...そんなことに腰を抜かす道庵とは...
中里介山 「大菩薩峠」
...おやじが大きな眼(め)をして二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かす奴(やつ)があるかと云(い)ったから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...八」「蘭塔場で腰を抜かす図なんてえものは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家の中を吹き捲(まく)るのは、新しい不気味な嵐、あまりの事に、腰を抜かすもの、鮒(ふな)のように口を動かすもの、一所懸命這い出そうとするもの、しばらくは無言の混乱が続くばかり、新しい死骸に近づこうとする者がないばかりでなく、棺の中に納めたはずの、主人の元の死骸を確かめようとする者もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死んだと思った主人が生きているのを見たらその場で腰を抜かすか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...吉原へ来て売女に現(うつつ)を抜かす二本差などは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――大の男の腰を抜かすのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家に居て看病して呉れる位の真情(じつ)が有りそうなものだとか厭味らしく抜かす...
羽志主水 「越後獅子」
...随分うつつを抜かすものも多かった由だったが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...浪人だと云えばおらっちが腰を抜かすとでも思やがるのか」「いえ嘘は云いません...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...太陽が二十も三十も一時に出て来たようで今度こそホントウに腰を抜かすところでしたよ...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...腰を抜かすな」晁蓋は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...うつつを抜かすわけにもゆかない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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