...訳なく卓子(テエブル)と一しょに抛(ほう)り出された...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...3椋島(むくじま)技師は大臣のさし廻してくれた幌(ほろ)深(ふか)い自動車の中に身を抛(な)げこむと...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...変圧器の上へ抛(ほう)り上げられていた被害者ででもある...
海野十三 「赤外線男」
...抛入花はほんとうの抛げ入れでなければならない...
種田山頭火 「白い花」
...一切を抛擲(ほうてき)して先ず神を見る可く全力を傾注する勇気が無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...紙にくるんで室の隅に抛つておいた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...鼻緒の切れた下駄を藪(やぶ)の中へ抛(ほう)り込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...また金助を抛り込んだ時のように...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう抛(な)げる気も無くなった...
夏目漱石 「草枕」
...それを抛(ほう)って置くのは惜しいから...
夏目漱石 「模倣と独立」
...旦那様の徳利に毒を抛り込むなんて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...絶望とは自己を抛棄することであるから...
三木清 「人生論ノート」
...紫玉は包を座上に抛(なげう)って茶弘を罵(ののし)った...
森鴎外 「細木香以」
...家財道具も抛(ほう)りだしてしまったの...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...また幕府が軍を催す場合にも命を抛(なげう)って働くに違いない...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...直義は馬から抛(ほう)り出されたりした...
吉川英治 「私本太平記」
...濠の中へ抛(ほう)りこめ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...膳の上の物を悉(ことごと)く中庭へ抛り投げて「酒がまずい」と云い「なぜ子供たちにもおなじ物をやっておかないのだ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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