...俗悪なる新画に巨万の黄金(わうごん)を抛(なげう)つて顧みない天下の富豪(ふがう)に比(くら)べると...
芥川龍之介 「鑑定」
...政治的天才は常に大義そのものには一文の銭をも抛(なげう)たないものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...速やかに一抛、兵と苦楽をともにせしめねばならぬ...
石原莞爾 「戦争史大観」
...米連主力艦隊を大恐慌(だいきょうこう)の中に抛(な)げこんでしまった...
海野十三 「地球要塞」
...手当り次第の物を抛り込んで...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...星光る 130天よりはるか抛げおとし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...がんりきが結びかけた脚絆(きゃはん)を取って抛(ほう)ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...冗談にポンと往来へ抛り出す真似をしたのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...一度往来で人を抛(な)げて見ないうちはどうも柔術家たる所以(ゆえん)を自分に証明する道がない...
夏目漱石 「虞美人草」
...「やったな」「親分」「こうなれば抛っておけない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...刄物をあんなところへ抛(はふ)り込めるでせうか」文六の疑ひは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親友をとむらうために読める奴は読めというふうに抛り出し...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...理想標準を抛(なげう)たむとする人なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...露八の首を抛(ほう)りだした...
吉川英治 「松のや露八」
...抛(ほう)り出されたように転び出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...面倒くさいので抛(ほう)っておいた――それはおめえだったのか」「そうです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...堂の中へ抛(ほう)りこんだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...木剣を抛(なげう)った...
吉川英治 「柳生月影抄」
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