...おれは鮨の折箱を一つ手に下げた...
豊島与志雄 「失われた半身」
...おれは鮨の折箱を差出した...
豊島与志雄 「失われた半身」
...東京で折箱屋をやってる伯母を頼ってきた...
豊島与志雄 「潮風」
...野の中や泉のほとりに、弁当の折箱、新聞紙の一片、人の手にむかれた蜜柑の皮……などを見出した時は如何...
豊島与志雄 「「自然」」
...東京には本所で小さな折箱屋をやってる遠縁の者と...
豊島与志雄 「死の前後」
...おしげは本所の折箱屋とあまり往き来をしなかった...
豊島与志雄 「死の前後」
...おしげは折箱と酒瓶とを片附けて...
豊島与志雄 「死の前後」
...本所の折箱屋夫婦に連れられて...
豊島与志雄 「死の前後」
...」道子は抱へて来た折箱の中から美味さうなシユウクリームを出して盛んに喰べ始めてゐた...
牧野信一 「爪」
...何ときれいな折箱の中に銀めしのお握りが寿司詰(すしづめ)に入つてゐるのだ...
宮地嘉六 「老残」
...腹は減つてゐないかと男は折箱の包をとかうとしたが...
室生犀星 「神のない子」
...自分の前にある折箱(おりばこ)を忌々(いまいま)しげに横のほうへ押しやった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...折箱の上にかけてある包紙を見ると――赤穂名産・さくら形御焼塩 播州屋製(つくる)『はてな? ……赤穂……...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...赤穂塩の折箱を抱えて立ちかけると...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...赤飯(こわめし)の小折箱(ささおり)を...
吉川英治 「松のや露八」
...赤飯の折箱(おり)も一つもらった...
吉川英治 「松のや露八」
...「やろうか」露八は、顔の小さい、ちょっと可愛らしい妓(おんな)を、小格子の中に見つけて、折箱(おり)を、上げてみせた...
吉川英治 「松のや露八」
...折箱(おり)と一緒に...
吉川英治 「松のや露八」
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