...あるいは云う男の師匠が弟子を折檻する例は多々あるけれども女だてらに男の弟子を打ったり殴(なぐ)ったりしたという春琴のごときは他に類が少いこれをもって思うに幾分嗜虐性(しぎゃくせい)の傾向があったのではないか稽古に事寄せて一種変態な性慾(せいよく)的快味を享楽(きょうらく)していたのではないかと...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...そうして彼は自分を折檻する自分の敵は...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...もっぱら怠慢な犬を折檻するかのごとく見せかけて...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...今更あいつを折檻するという訳にもいかんからなあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私は無理無躰にこの子を折檻する西洋のお内儀さんと...
室生犀星 「愛の詩集」
...何らの痕跡も何らの結果も残さないような無心の行為のために彼らを折檻する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...強く叱るとか折檻するとか...
山本周五郎 「似而非物語」
...わしが折檻するに差し出口など...
吉川英治 「宮本武蔵」
...折檻するかい?マチルド――ええ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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