...若いロールズ氏が教父の權能に關する大著述――それは二折本になるといふ事だつた――を考へてゐるといふ事も一般に知られてゐた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...雪子はひとり習字の机に凭(よ)りかかってお手本の折本を手に取ったまま...
谷崎潤一郎 「細雪」
...紙片や二折本の余白などに物を書いた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ここに彼がある四折本の余白に書きつけた文句が一つある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その四折本の題はこういうのであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...開かれたままの二折本や...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ヴォーヴェルの悪鬼とビエーヴルの妖鬼とに関してというムュートル・ド・ラ・リュボーディエールの四折本であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...栗(くり)の実(み)を興がりて食せんためには二折本のダンテを食卓とはなしぬ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...紙にくるんだ八折本らしい包みを抱えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...之を世間に流布する上には折本は嵩張つて不便であるから...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...八郎太は「道中細見」の折本を披げて...
直木三十五 「南国太平記」
...その中には、懐中薬だの、折本の、道中細見、手帳、守り札、着換え、というようなものが、入っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...西の内の折本をこしらえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...その折本をたぐってみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その折本を下へ持ちおろして...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは折本になっている布装の書画帖で...
中里介山 「大菩薩峠」
...これが問題の品定めでございます」投げ出された一枚の大判の紙の折本になったのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...古い錦絵(にしきえ)――芝居の絵を沢山に張った折本(おりほん)を...
長谷川時雨 「神田附木店」
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