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饗庭篁村 「木曾道中記」
...たうとう骨折損(ほねおりぞん)となりたり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...女房子供のお供を仰付(おおせつ)かり折角の安息日を骨折損に疲(くたび)れて...
辰野九紫 「青バスの女」
...空中分解の第一歩がどこの折損から始まり...
寺田寅彦 「災難雑考」
...満更(まんざら)待ち草臥(くたびれ)の骨折損になる訳でもなかった...
夏目漱石 「坑夫」
...喜劇だって新婚の夫婦がい L. L. L.(恋の骨折損)の部屋に通されたらどんなものだろう...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...二年間東京の英語学校で正則に仕上げてきた良吉にしばしば「田舎で語学を勉強したって骨折損(ほねおりぞん)だ...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...骨折損も充(つま)らないもあツたもので無い...
三島霜川 「水郷」
...何んだツて此様な作を描き上げやうとして(あが)いてゐるんだ………骨折損(ほねをりぞん)じやないか...
三島霜川 「平民の娘」
...すみませんが白岡へ参りましたら一寸教えて下さいませんか」「私は手前で降りるんですが」「へえ……」婆さんは露骨に骨折損をしたという表情をその声に現して...
宮本百合子 「一隅」
...名物再興の骨折損店開きだけしたなめし田楽「お茶きこし召せ...
山本笑月 「明治世相百話」
...「まあ安いからナメシに食って見よう」といった調子で骨折損...
山本笑月 「明治世相百話」
...お話にならない骨折損をやるものだ――ということを...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...世の中に骨折損というくれえ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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