...この二種の恐怖を出来る丈(だ)け与えまいと骨折るものだ...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...むづかしき禅門出れば葛(くず)の花明治三十七年或時(あるとき)は谷深く折る夏花(げばな)かな明治三十七年発心(ほっしん)の髻(もとどり)を吹く野分(のわき)かな秋風にふえてはへるや法師蝉(ほうしぜみ)明治三十七年八月二十七日 芝田町海水浴場例会...
高浜虚子 「五百句」
...母は愛女の為に其望を遂げさすべく骨折る事を諾(だく)した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それは殆んど折ることの出来ない程ごわごわした...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...折るなり――池上っ...
直木三十五 「南国太平記」
...内なる人の角を折ることはできないと観念したものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...よくしようとばかり骨折るのであつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...いいか」「へェ」八五郎はグイと尻を端折ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...開闢(かいびやく)以来を尋ねたらば折る指にあの内儀(かみ)さまが袖口(そでぐち)おもはるる...
樋口一葉 「大つごもり」
...「しばアらく」と身体を二つに折るようなお辞儀をした...
久生十蘭 「だいこん」
...その力の勢いをもって隣の人の腕を捻(ねじ)り折るがごとし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...へし折るぐらいのことはやりかねないぞ」裸の男...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...指を折るようなヘマな事はしなかった...
夢野久作 「ココナットの実」
...捻(ね)じ折る習慣がある...
吉川英治 「梅ちらほら」
...五指を折るも足らぬほどある上に……です」と...
吉川英治 「源頼朝」
...掘りちらすなあ」「むだ骨折る奴あ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あの楊枝を折るような……...
蘭郁二郎 「鉄路」
...ひっぱたけ!蕁麻(いらくさ)でもへし折るがいい...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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