...お得意の数も指を折るほどしか無かったのだと云う...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...偏翼摧(くだ)け折るゝ聲...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...若いものがうんと骨折るにゃ都会がえい...
伊藤左千夫 「春の潮」
...鉄の火掻き棒を折る紳士にもうまく対抗できる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...そのほんものの盗賊が捉まるように骨を折って上げてくださいまし」「それはずいぶん骨を折るけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...馬は何物にか躓(つまず)きて前足を折る...
夏目漱石 「薤露行」
...指を折るのも面倒だ...
夏目漱石 「草枕」
...これは権次郎の自慢でしたよ」「その黒衣を見たのか」「いいえ」「それだから無駄な骨を折るんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...開闢(かいびやく)以來を尋ねたらば折る指に彼の内儀さまが袖口おもはるゝ...
樋口一葉 「大つごもり」
...小柄な身体を二つに折るようにして伝兵衛のそばへ蹲(うずく)まり...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...いかに隠すべきかに骨を折るのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...挿頭(かざし)折る花のたよりに山賤(やまがつ)の垣根(かきね)を過ぎぬ春の旅人野を分きてしもこれが美しい貴女(きじょ)らしい手跡で書かれてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これだけ話してしまえば跡は本当に端折るよ...
森鴎外 「独身」
...大樹(だいじゆ)は逃(のが)れんとして、地中の足を挙げ、骨を挫(くじ)き、手を折る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...折るのにもくるしそうな体を曲げて...
吉川英治 「私本太平記」
...かれの前に膝を折ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...但馬守宗矩(むねのり)を折るほどであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...製作家がただ類型を造り出すのに骨を折る時代であった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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