...」その愚かな奴らは陸へ上るや否や宝に蹴躓(けつまず)いて向脛(むこうずね)をへし折るくらいに思っていたに違いない...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...忙しがって衝突して首の附け根を折るウォウル街の株屋や...
谷譲次 「踊る地平線」
...失敗する人はみんな眼の前の「ガラス」を見そこなって鼻柱を折る人である...
寺田寅彦 「柿の種」
...これ同居人の鼻をへし折る機会なり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...音楽に移すべき題目を見出すために骨折る必要さえなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...第一その邊に大の男の首の骨を打ち折るやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頭や腕をヘシ折るのだった...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...それが嘘か本当かをわざわざ確かめるために骨を折る者はいないのだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「しばアらく」と身体を二つに折るようなお辞儀をした...
久生十蘭 「だいこん」
...麻なぞ作って骨折るだけ損だと麻畑は荒廃にまかされた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...君が折る峰のわらびと見ましかば知られやせまし春のしるしも雪深き汀(みぎは)の小芹(こぜり)誰(た)がために摘みかはやさん親無しにして二人はこんなことを言い合うことだけを慰めにして日を送っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...骨を折る音その音のなかに流れる水は乾き鳶色の風はおちて石に濡れた額は傾くままに眠つたみえない推移の重さに骨を折る音その音のなかに...
森川義信 「眠り」
...(b)他の人々は精神を高くあげ高ぶらせようと骨を折る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こういう朔風がふくのは冬の訪れを告げるので旗竿を折るためにふいてきたのではない...
吉川英治 「三国志」
...新田殿へ膝は折るな...
吉川英治 「私本太平記」
...ずいぶん骨(ほね)を折るがよい...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鼻血を出す者、手を折る者、一瞬、さんたんたる光景を現じ出した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...五指を折るも足らぬほどある上に……です」と...
吉川英治 「源頼朝」
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