...するとすぐに折り返して...
芥川龍之介 「開化の良人」
...事務長が音をたてて新聞を折り返した...
有島武郎 「或る女」
...その赤いもみの裏を折り返して義雄に見せ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...折り返して頂上に出(い)で...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...けれども彼の思いの折り返しは...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...折り返しては練ったあとのような何とも言えぬ頼もしいねばり強さと...
高村光太郎 「触覚の世界」
...同封のハガキで御都合折り返しお知らせ下さいますようお願いいたします...
太宰治 「虚構の春」
...すぐに折り返しお蘭の便り...
太宰治 「新釈諸国噺」
...折り返し会見の日と場所と時間とを指定していただきたい...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...折り返し、七月に挙式したいと言って来る...
外村繁 「澪標」
...隣りの奏楽珈琲店から響いてくる腹踊りの折り返し句が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...津田はとうとう折り返して訊(き)いた...
夏目漱石 「明暗」
...折り返して聞き合せると...
夏目漱石 「門」
...だが階段のその次の折り返しのところで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...またかしこにも」彼もまた更に折り返して歌つた...
牧野信一 「変装綺譚」
...折り返しのところでは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...結局折り返して使に本を持たせて還すのは面白くない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そしてその根も末の方も皆裏へ折り返して畳んでしまつてあるのである...
與謝野晶子 「帰つてから」
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