...折り返していうべき言葉に窮してしまって...
有島武郎 「或る女」
...右に左に、折り返し、繰り返して山頂に攀じ、零時三十五分、三角点の下につき、ほっと一息つく...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...折り返し書いてくれないか...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...黒いレースの袖口をつまんで折り返した...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...折り返して返事が来た...
薄田泣菫 「茶話」
...折り返しては練ったあとのような何とも言えぬ頼もしいねばり強さと...
高村光太郎 「触覚の世界」
...折り返し南洋から繪葉書が來て「おまへの手紙を讀みました...
太宰治 「このごろ」
...今度は催促されないように折り返し色紙を返送した...
寺田寅彦 「柿の種」
...ほう! そして封筒の折り返しはゴムで貼り付けてあり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...折り返しの裏糊のすぐ上に赤い墨の走り書きが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...星章を隠している白い折り返しのえり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お前には」折り返してまたあたしがいった...
久生十蘭 「だいこん」
...折り返し小切手を送れという輩(やから)だろう」「そんな様子は全くありませんでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...例の折り返しがふたたびはじまるたびに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...掛布は人をいざなうように折り返してある...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...折り返し鈴木氏から手紙が来た...
武者金吉 「地震なまず」
...一枚の新聞を折り返して読むよりほかに...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...結局折り返して使に本を持たせて還すのは面白くない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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