...山へ百合の花折りに飄然(ひょうぜん)として出かけられたかも料(はか)られぬを...
泉鏡花 「悪獣篇」
...いい加減な骨折りは役に立たない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...右の手を突折りたり...
大町桂月 「國府臺」
...場合によれば二三年も思ひ切つた骨折りをすれば...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...友人たちの骨折りのおかげで私は兄貴から...
太宰治 「川端康成へ」
...精米屋(せいまいや)は骨折り...
太宰治 「めくら草紙」
...わたしがまた一骨折りしなければならないかと思って……...
豊島与志雄 「化生のもの」
...内へ折り曲げると共に...
直木三十五 「南国太平記」
...傍なる野茨の枝を折り取り...
中島敦 「名人傳」
...指折りの良い顏になつた男でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「されば、丁度庚午丸の出迎えになるやも知れぬ、――と、折も折り、そういう日取りにはなるが」何度もしたことだろうに、彼はまた改めて指を折って数えた...
本庄陸男 「石狩川」
...弾丸不貫通という折り紙付きの鉄側にさかんに穴があくのである...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...神は坐したまうて大なる剣を折り...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「魚と蠅の祝日」
...喬木を折り家屋塀墻を損ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...もちろんはじめはむだ骨折りでしたが...
山本周五郎 「末っ子」
...支那人が竿の先のカギを梢の枯枝にひっかけ、折り落している...
横光利一 「欧洲紀行」
...素扇(すおうぎ)なので、扇を買う客は例外なく、扇折りの夫婦に、ちょっとした絵やら歌など書いてもらって行った...
吉川英治 「私本太平記」
...時間もなにも分らない振子時計の機械的な無駄骨折りにひとしいものである...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
ランダム例文:
地位を奪う 時間つぶしにしかならない やってやる
便利!手書き漢字入力検索