...えてして外では人の言いなりになって折りあいがよいものなのだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...侍の上へ折り重なって...
芥川龍之介 「偸盗」
...大きな手で折り曲げてみせた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...それから指折りかぞえ...
太宰治 「虚構の春」
...いつか折りを見て私が殺してしまうとでも恐れたのであろうか? その翌る日からは...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...また人間の知恵のために骨折り働いているのである...
寺田寅彦 「小浅間」
...その襟巻を行儀よく二つ折りにした折り目に他方の端をさし込んだその端がしわ一つなくきちんとそろって結び文の端のように...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...夜具一つなかったこの家へ来てからの自分の骨折り――笹村のおそろしい気むらなこと...
徳田秋声 「黴」
...アンナは両腕を胸にくっつけ頤(あご)の下に膝を折り曲げて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...平助どんの骨折り甲斐だけあらあな...
豊島与志雄 「土地」
...時折り緑樹の間に...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...円テーブルを大廻りして避けて二つ折り版をもっている人のところへいった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...桃色の紙を折り畳んで胸ポケットに入れ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...その枝を折りつつ...
牧野富太郎 「ムジナモ発見物語り」
...一人の婦人作家としての悲しみとよろこびが折りたたまれて来て...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...梅の折り枝の上に蝶(ちょう)と鳥の飛びちがっている支那(しな)風な気のする白い袿(うちぎ)に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのままいけば鯖(さば)折りという手になりそうだった...
山本周五郎 「風流太平記」
...御舎弟の勘十郎殿は折り目正しゅう...
吉川英治 「新書太閤記」
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