...けれども葉子はもう左手の小指を器用に折り曲げて...
有島武郎 「或る女」
...折り盡したるかと疑はる...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...入念にブラシをかけて折り摺んである一着のすこぶる上等な服の他(ほか)には...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...今ではただ時折り亜麻布紙に写されている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「中畑さんのお骨折りです...
太宰治 「帰去来」
...それを更にまた四つに折り疊みながら...
太宰治 「道化の華」
...友は中庭の美事なる薔薇(ばら)数輪を手折りて...
太宰治 「花吹雪」
...よごれた折り鞄(かばん)などを片手にぶらさげてはいけないのである...
寺田寅彦 「ステッキ」
...少し聞き取れぬ所があつたので折り返して聞いたら赤い顏をして仕舞つたのである...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...四つ折りにしたのを座布団の傍(わき)へ置きながら...
夏目漱石 「それから」
...手近の枝を引寄せて好惡(よしあし)かまはず申譯ばかりに折りて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...折りかがみのキチンとしたことを...
宮本百合子 「新しい躾」
...折りたたまれた心の道...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そんなこと位わかるようにするだけの骨折りもいとうとは困ったものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かざしてもかつたどらるる草の名は桂(かつら)を折りし人や知るらん博士(はかせ)でなければわからないでしょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大きな切(きれ)を箸で折り曲げて一口に頬張る...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...誰でも大した骨折り無しに発見する事が出来るのである...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...栄さんは芳古堂でも指折りの腕を持っているでしょう...
山本周五郎 「さぶ」
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